H&Mなどのファストファッションを使えば、1万円でフルコーディネートができる時代に、1着の服に数十万をかけるような物好きな人が世の中には存在する。私もそんな物好きの一人だ。洋服にとりつかれた者の多くは、一般の人からすれば金銭感覚が狂っている。なぜそんな高いものを買うのか?ファッションに興味がない人には理解不能だろう。なぜかと聞かれたら、こう答えるしかない。そこに服があるから……。コムデギャルソンのデザイナーである川久保玲は、このように表現している。 “いい物には人の手も時間も努力も必要だからどうしても高くなる。いい物は高いという価値観も残って欲しいのです。”(朝日デジタルより) いい物は高い。これは事実である。しかし高いものというのは、大切に扱うから長持ちするのも確かだ。最先端のモードでない限りは、10年着ていてもまったく古びないものもある。例えばバーバリーのトレンチコート。これなどはきち