TOPIC-1 「年代本」の急激な流行 現在、書店の「自己啓発」や「仕事術」といったコーナーに足を運ぶと、「20代でやるべきこと」「30代で伸びる人」「40代にやってはいけないこと」というようなタイトルの書籍が多く並んでいるのをみることができます。2011年のベストセラー・ランキングをみても、千田琢哉『死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉』(かんき出版、2011)、川北義則『「20代」でやっておきたいこと』(三笠書房、2010)といった書籍が名前を連ねていました。 各年代に行うべきことが書かれているこうした書籍を、以下では「年代本」と呼ぶことにしたいと思いますが、この「年代本」は特に近年の流行なのでしょうか。そこで「年代本」の発行点数を調べてみました。ジャンル(件名)別の検索ができる『国立国会図書館サーチ』を用いて、件名「人生訓」内で「20代」「30代」「40代