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ブックマーク / ameblo.jp/993c4s (7)

  • 『金融機関規制とギリシャ危機、そしてダウの原因不明の急落が示唆すること』

    4月の終わりにNYに行ったときのことだが。 アタマでは分かっていたつもりだったが、予想以上だったのは金融機関に対する世間の風当たりの強さ。 ちょうど某社社員の議会証言をやっていたのだが。 NYTimesなどの一般紙の一面トップ写真入りで、議会証言が取り上げられていたり。 テレビのニュースでも、金融専門のチャンネルでなくても大々的に取り上げられていたり。 (もちろんトレーディングルームではずっと生中継が流されていた) メディアでの取り上げられ方、その量は、日での想像を遙かに超えていた。 何でそんなに世論の動向が気になったかというと。 ボルカールールが実際にアメリカで法制化されるかされないか、という点で当然ながら世論の動向は重要だから。 念のためボルカールールが法制化されると。 金融機関の自己勘定取引。 金融機関によるヘッジファンドへの投資やプライムブローカレッジなどのサービスの提供。 金融

    『金融機関規制とギリシャ危機、そしてダウの原因不明の急落が示唆すること』
  • 『「仕事耳を鍛える - 『ビジネス傾聴』入門」、内田和俊著、を読了』

    仕事耳を鍛える - 『ビジネス傾聴』入門」、内田和俊著、を読了。 実は、この前の日曜日著者の内田さんと銀座で2時間ほどお話しする機会があって。 最初に私が申し上げた一言が。 「このって、構造的に売れませんよね」。 新書ブームの中、せっかく新刊を出したばかりの著者に向かって、大変失礼な発言だというのは十二分に承知の上で。 内田さんも苦笑いされていて。 「確かにそうかも知れませんね」という意味のことをおっしゃっていた。 どうしてこのが構造的に売れないかというと。 このがつまらないから、内容が大したことないから売れない、ということではなく。 村上春樹氏もいうように。 「話さないと分からないのであれば、話したって分からない」、というのが人間の真実であるから。 ???、何言ってるの?と思われる方はたくさんいるかと思うので、ちゃんと説明すると。 とても大切なことを、「とても大事なことなんです」

    『「仕事耳を鍛える - 『ビジネス傾聴』入門」、内田和俊著、を読了』
  • 『「『ブラック・スワン』にどう向き合うべきか」についてのパネルディスカッションに参加』

    昨日は丸の内で「金融危機後、『ブラック・スワン』にどう向き合うべきか」についてのパネルディスカッション。 リスク管理担当者の業界団体と、経済データの予測分析の専門家の団体のメンバー合わせて100人ほどを前に、4人のパネラーの一人として参加。 モデレーターはクレジット系のクウォンツアナリスト。 他のパネリストは、統計数理学の准教授と、「ブラック・スワン」の訳者である望月さん、大手会計事務所のリスク管理専門のパートナー、という重厚な布陣で。 私一人、はっきり言って浮いていました…。 「ブラック・スワン」の中では、「一番知能が高いのが人間、その次が人間の親戚である霊長類、そしてその次が白いシャツにダークスーツを着て、フェラガモのネクタイをしたバンカー」という表現が何度も出てくるので。 濃いグレーにペンシルストライプのスーツと真っ白のシャツに。 押し入れの奥から引っ張り出してきた、サイコロとバカラ

    『「『ブラック・スワン』にどう向き合うべきか」についてのパネルディスカッションに参加』
  • 『「民主主義」ってそんなに素晴らしかったっけ?』

    前回、民主主義の限界についての一つの例を挙げた。 で、「民主主義が限界に近づいてきている」とか書くと。 「民主主義を否定するなんてとんでもないやつだ、氏ね」っていうリアクションが即座に返ってくるのも、これまでの経験上十分理解しているのだが。 そんな考え方、すなわち「民主主義=(常に)善」で「民主主義を否定する者=(常に)悪」っていう考え方は正しいのだろうか。 いきなりあえて脱線するが。 「民主主義」と同様に、ある意味特別な響きを持つ言葉として「自由」という言葉があるが。 「民主主義=(常に)善」で「民主主義を否定する者=(常に)悪」であることは「自明かつ絶対的」であるとする人たちが。 同様に、「自由=(常に)善」で「自由主義を否定する者=(常に)悪」という考え方を「自明かつ絶対的」であるとするかというと。 多くの場合、後者に対しては拒絶反応するケースが多い。 このブログで「社会にとっての経

    『「民主主義」ってそんなに素晴らしかったっけ?』
  • 『民主主義そのものが世代間格差の拡大要因?』

    (の20歳以上の人)がもし100人の村だったら。 20代は、村に14人。 30代は、村に18人。 40代は、村に16人。 50代は、村に16人。 60代は、村に17人。 70代は、村に12人。 80代以上は、村に7人。 「働くばりばり現役世代」(20歳から49歳)は、100人のうち48人、「引退を意識し始める50歳以上の人とそれより年長な人々」は、100人のうち52人。 「働くばりばり現役世代」の人数と「引退を意識し始める50歳以上の人とそれより年長な人々」の人数は、拮抗しているってことね。 ところで。 日(の国政選挙に投票した人)がもし100人の村だったら。 20代は、村に8人。 30代は、村に14人。 40代は、村に16人。 50代は、村に19人。 60代は、村に21人。 70代は、村に15人。 80代以上は、村に6人。 国政選挙に投票した人のうち、働くばりばり現役世代(20歳か

    『民主主義そのものが世代間格差の拡大要因?』
  • 『デリバティブなんてもうオワタ、と思う人がどんなにナイーブかについての考察』

    私は90年代半ばに、デリバティブ(金融派生商品)の技術で当時最先端の会社で、金利系デリバティブ商品開発の仕事(というと偉そうだが)をしていたのだが。 オプショントレーダーに最初に教わったのは、「Far Out of the Moneyのオプションをモデルバリューで売ってはいけない」、ということだった。 といっても、業界関係者以外には何を言っているか分からないと思われるので。 いつも通り、くだけた言い方をすると。 「絶対起こらなさそうなことが起きると損をする保険を、価格をはじき出してくれるモデルが示す値段通りに売っちゃダメ」、ということ。 つまり。 イチローが今シーズン打率5割を記録したら、1万円払わなければならないという賭けに、いくら貰えたら乗る?と言われたら。 過去の歴史からすると5割の打率を記録した人はいないので。 過去のデータを用いて確率論的にモデルで計算すると、可能性はゼロに近く。

    『デリバティブなんてもうオワタ、と思う人がどんなにナイーブかについての考察』
  • 『「ブラック・スワン」の翻訳を手がけられた望月衛さんと会食』

    昨日は「ブラック・スワン」をこのたび翻訳された望月衛さんと会。 よく知られているところだと、「ヤバい経済学」、「ヘッジホッグ - アブない金融錬金術師たち」、「ジム・ロジャース中国の時代」などをこれまでに訳されていて。 今年も既に4冊翻訳された、というのでびっくりする。 英語を日語にすることが出来る人はそれなりの数いるのだろうが。 金融関係のを意味がわかった上で訳すことのできる人はあまり多くない気が。 市場関係者が読むと違和感がある、金融関係の訳は結構多い。 そういう意味で、望月さんの翻訳はきわめてこなれていて、とてもお上手なので。 是非一度お会いしてみたかったので、無理を言ってお願いしたのだ。 「ブラック・スワン」が凄かったのは。 著者のタレブが、金融工学でノーベル賞を受賞したマートンやショールズに代表される人たちをを詐欺師呼ばわりして。 「こいつらの作ったモデルは嘘っぱちで、い

    『「ブラック・スワン」の翻訳を手がけられた望月衛さんと会食』
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