19日の日経新聞が今後の日本の物価上昇要因ともなりうることに関する記事を2つ掲載していた。そのひとつは「世界の穀物 中国買いだめ」という記事である。中国は大躍進や文化大革命による食糧不足を経験していたが、その中国が食糧の買いだめを加速させている。米農務省によるとトウモロコシなど主要穀物の世界在庫の過半が、世界人口の2割に満たない中国に積み上がっているという。 トウモロコシなどが値上がりしていたが、それは経済の正常化を睨んだ動きとされていた。しかし、それ以上に中国が備蓄を急増させていたことが要因であった。これによって食品価格が世界的に高騰している。 日本でも食品メーカーの「キユーピー」は主な原料である食用油の価格が上昇しているとして、来年3月からマヨネーズやドレッシングなどの商品を値上げすると発表した。大豆や菜種の取引価格の高騰を背景に、主な原料である食用油の価格が上昇しているためとしている