岸田文雄首相は24日の参院本会議で、「政府として国民の人口に比して、一定程度規模の外国人やその家族を、期限を設けることなく、受け入れることで国家を維持する、いわゆる移民政策を取る考えはない」と強調した。技能実習に代わる外国人材受け入れの新制度「育成就労」を創設する入管難民法と技能実習適正化法の改正案を巡り、自民党の和田政宗参院議員に答えた。 首相は「共生社会を実現していくためには、人権に配慮しながら、ルールにのっとって外国人を受け入れ、適切な支援を行っていくとともに、ルールに違反する者に対しては、厳正に対応していくことが重要だ」とも語った。