22日午前3時40分ごろ、富山市飯野の路上で、110番を受けて駆け付けた富山中央署員が男に拳銃1発を発砲し、胸に当たった。男は富山市民病院に運ばれ、同4時25分に死亡が確認された。同署によると、署員に包丁を突き出して向かってきたという。県警の警察官が発砲したのは2018年の奥田交番襲撃事件以来。 男は現場近くに住む無職、幸田勇治容疑者(38)。同署が銃刀法違反容疑で調べており、今後は公務執行妨害などの疑いでも捜査する方針。同日に司法解剖した結果、死因は大動脈損傷とみられると発表した。 同署によると、同日午前3時半ごろ、幸田容疑者の母親が近隣住民を通じて「息子が暴れている」と110番した。地域課の60代男性巡査部長と20代男性巡査が現場に駆け付け、路上で包丁(刃体約20センチ)を持った幸田容疑者を見つけた。 職務質問しようとすると、幸田容疑者が「刺してやろうか」と言いながら刃先を向けて近づい