「自分の作ったものを多くの人に使ってもらいたい」。 Makerとして話題になるような作品ができれば誰しも思うことだ。10個、20個なら試作(fabrication)の範疇を大きくは出ないが、数千、数万となると、量産(manufacturing)の世界へと踏み出さざるをえない。少ない資金での量産を考えたとき、中国は、依然有力な選択肢だろう。ただ、そこには心得ておくべきポイントがいくつかある。本稿では発注者側のテクニカルアドバイザーである筆者が、実際に体験したリアルな量産の現場をレポートする。 中国での量産を決断 今回対象となった商品のひとつは「うんこボタン」と命名された赤ちゃんの健康管理デバイス。排泄や授乳、睡眠などのデータを取得し、アプリで管理する。もうひとつは、筆者が関わるSTEM教育用マイクロコントローラー「micro:bit」のケースなどのアクセサリー。前者は144Lab、後者はスイ
![量産品は試作品を超えることはできない——スタートアップが中国で量産するときに起きること|fabcross](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e8d906aa25d3565545768185ba173008914f8360/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffabcross.jp%2Ftopics%2Fspecial%2Fdmln53000006t34o-img%2Fdmln53000006t35e.jpg)