現在黒紋付は、主に喪服として使われていますが、不祝儀に黒を着るようになったのはそれほど昔からではありません。今でも地方によっては白を着用するところもあります。いったいいつから白から黒に変わったのでしょうか。 また、 紋を付けるのはどうして?不祝儀以外に黒紋付を着ることはできないの?ここではそんな黒紋付と喪服についてのお話しをします。 えっ!白無垢が喪服に?婚礼衣装に白無垢を着るのは今も昔も変わりません。白という色は万国共通で「清らかで聖なる色」というイメージがあります。また神道でいうところの「清め」の意味もあり、日本人にとっては特別な色だったわけです。かつて日本の女性は、婚礼で着用した白無垢を大切に保管しておき、その後最愛の連れ合いが旅立った時、白いまま袖を詰めて喪服としたそうです。最後は本人の死装束として、黄泉の国への旅支度となりました。 実はこの「白喪服」現在でも実際に使われているとこ