今年3月に行われた元メジャーリーガー・イチロー選手の現役引退会見は多くの人たちの注目を集めた。この様子はネットテレビ「AbemaTV」でもライブ配信されたが、AI(人工知能)を使ったリアルタイム字幕のテキストに間違いが多く、ネットで話題になった。 音声認識による文字入力サービスはいくつも登場しているが、特に法人向けサービスなどでは、イチロー選手の会見で出てきたような“危ういワード”をどう排除していくかがポイントになる。 国内大手の電子書籍取次であるメディアドゥホールディングスも、音声文字起こしサービスを提供する企業の一つ。同社はGoogleの音声認識API「Cloud Speech API」を活用した音声自動文字起こしシステム「Smart書記」を開発し、法人向けに提供している。 メディアドゥホールディングスのSmart書記事業部 榊原輝雄マネージャー(プロダクト担当)は、「現状、文字起こし