訪れたのは、雲南市の畜産会社「熟豊ファーム」。 社長の石飛修平さんが6年前に設立した会社です。 石飛さんが育てている牛は、普段私たちが食べている牛とは少し違います。 「経産牛」といって、文字通り出産を経験した牛です。 一般的に経産牛は、出産を繰り返した分、肉質が固く、調理用には向かないとされています。 多くの場合、ひき肉や加工肉、さらにはペットフードなどに回されますが、石飛さんの農場は、この経産牛を専門に育てています。 取り組みを始めたきっかけは、子どものころの経験にありました。 石飛さんは、近所の農場からもらうなどして、経産牛の肉をよく食べていました。
