みなもと太郎、大塚英志『まんが学特講 目からウロコの戦後まんが史』(角川学芸出版)である。いやはや、もうむちゃくちゃ面白い。この本については、すでに「漫棚通信」さんが書かれています。 http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-04ec.html 「新現実」という雑誌で連載された大塚氏によるみなもと氏インタビューをまとめたものだが、かなり削ってあったりするらしい。僕は「新現実」の字の小ささにめげて、ちゃんとは読んでませんでした。たぶん、単行本のほうが読みやすいはず。 みなもとさんは、故米沢嘉博氏と並ぶマンガ知識の巨人ですが、とにかく既存のマンガ史言説では得られない知識や観点が目白押しで、たしかに「目からウロコ」であります。もちろん、基本的にみなもとさん個人の歴史から導きだされた観点が多いので、そのまま採用するかどうかは読