世界最初の地球儀は、紀元前160年頃、ギリシャのクラテスによって作られたといわれています。 しかし、現存する最古の地球儀は、1492年にドイツの地理学者ベハイムが作った直径51センチのもの。これは金属製で、ドイツ・ニュルンベルクのゲルマン国立博物館に保存されています。 日本に地球儀が伝来した正確な年代は不明ですが、天正8年(1580)には、すでに織田信長が地球儀を所有していたことがルイス・フロイスの『日本史』に書かれています。これは、信長が宣教師にどうやって日本に来たか地球儀の上で説明させたところ、その遠大なルートに信長はいたく感心したという話です。 その後、天正19年(1591)には、天正遣欧使節が豊臣秀吉にヨーロッパ製の地球儀を献上しています。 そして、日本に現存する最古の地球儀は、1700年にオランダで作られたもので、長崎県平戸市の松浦史料博物館に残っています。 ちなみに皇室に初めて