「Webを介して『あちら側』にデータや機能を置くのが今の流儀だ」「いや,『こちら側』,つまり手元の端末側にデータや機能を置くのも捨てがたい」---。梅田 望夫氏が「Web進化論」(筑摩書房発行)で分かりやすく説明して以来,「データや機能をどこに置くべきか」の議論が活発になっている気がします。様々な文書ファイル,メール,iTunes Music Storeで購入した音楽ファイル,はたまたセキュリティの鍵や,Google Browser Syncが対応した各種アプリケーションの設定パラメータのような類のデータに至るまで,その保管場所が問題となるケースは少なくありません。どこに置いたらよいのでしょう。「あちら側」でしょうか,「こちら側」でしょうか。 「こちら側」でデータを管理してきたPCの歴史 ワープロ文書,表計算シート,日々のメモ書きなど,PCで作成した電子的データは伝統的に,ローカルのハード