「あるある大事典」が唯一のスポンサー「花王」の降板の決定により10年間の歴史に幕を閉じることになりそうだ。そこには、テレビに対する視聴者の冷静な目がある。今まで、スポンサーの顔をうかがっていたテレビ局もさすがに視聴者の批判には耐え切れなかったのだ。 しかし、今までのテレビと何が違ってきたか。それは視聴者が受動的な態度であったのが、テレビ局に対する厳しい目を持ち始め、能動的になりつつあるということだ。しかし、他のテレビ局はニュースとして取り上げていても、根本的な問題、つまり前項まで述べてきたようなテレビ局と制作会社との劣悪な関係には触れようともしていない。テレビは、メディアの中では比較的新しいメディアなのだが、その中身は、他のメディアや企業の旧体制となんら変わっていないのである。それは電波というお上から授けられた免許に守られているからだ。 さて、僕は「革命前夜」でアルビン・トフラーの「富の未