ヘレニズム アレクサンドロスの帝国成立によって生まれた新たな文化の段階。ギリシア文化とオリエント文化の融合によって成立し、さらにローマやインドの文化にも大きな影響を及ぼした。またその時代、前4~前1世紀をヘレニズム時代とも言う。 ヘレニズムとは「ギリシア風の文化」を意味する。古代ギリシア人が自らを英雄ヘレンの子孫という意味の「ヘレネス」と呼び、その土地を「ヘラス」と言ったことによる。世界の文化史上は、前4世紀のアレクサンドロス大王の東方遠征によって、ギリシア文化とオリエント文化が融合して形成された文化をさす。アレクサンドロス大王の帝国以降のヘレニズム三国、および小アジアのペルガモン、中央アジアのバクトリアなどのギリシア系国家のもとで発展した。 ギリシア本土のポリスは、アテネ、スパルタなどは依然として都市国家として残っており、コリントなどはアカイア同盟という都市同盟を結成していた。 ヘレニズ