クリエイターインタビュー 第9回 福田己津央<後編> 『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』テレビ放送30周年を記念し、福田己津央監督へのインタビューを敢行。後編では、OVAとしてシリーズが拡大していった状況やこだわり、そして長くシリーズを重ねる中で感じた苦労や思い出を語ってもらった。 ――『新世紀GPXサイバーフォーミュラ(以下、サイバーフォーミュラ)』のスタッフに関しては、自動車やレースに対してどのような思い入れがある方が関わっていたのでしょうか? 福田 メカデザインを担当した河森正治君は自動車が大好きだから。特定の自動車ではなく、いろんなタイプに関して造詣が深くて。その他にも作画スタッフなんかも自動車好きが沢山集まってくれた印象はありますね。脚本を星山博之さんに頼んでいるんですが、「俺、レースってわからないんだよね。競馬でいいかな?」と言われて。競馬の用語はレースに使われているものも