プロジェクトの概要 近年清涼飲料やビールで強みを見せるサントリーには、80年以上にも及ぶ洋酒事業の歴史がある。しかし、1980年代以降は、焼酎の台頭や飲酒習慣の変化などに押され元気を失ってきた。消費者が飲み方を知らなくては、いくら広告宣伝や営業力に長けていても市場にかつての元気を取り戻すことは不可能だ。サントリーは、スーパーや酒販店、外食チェーンといった顧客接点を通じてウイスキーの魅力を語ることに再生の道を見いだした。「ザ・サントリーオールド」「角瓶」という二大ブランドのリニューアルとほぼ時を同じくして、啓もう活動に乗り出した。営業担当者はもちろん、職人であるブレンダーまでがウイスキーの魅力を地道に伝えようとしている。ウイスキーの伝道師を育てる社内資格認定制度も立ち上げ、初年度は全国の拠点から25人が受講した。1年間に及ぶ取り組みは徐々に成果を上げつつある。 福島県いわき市と郡山市に7店舗