世間の耳目を集めている世界タイトルマッチ戦は、やがてアリーナを満席にするだろう。が、まだ客席はまばらで、この日のために新幹線でわざわざ東京に出てきた亜希子は、メインイベントに先立って行われる亮太の試合が始まるのを固唾を飲んで待っていた。 ひとり息子の亮太はプロテストに合格して、3試合目。2試合とも判定負けを喫しており、この試合に背水の陣で臨んでいた。 手を焼かされたあげく、やっと亮太が自分で選んだ道だ。大成して欲しい。だが、勝とうが負けようが、試合が安全に済んでくれさえすればいい、そんな思いも強い。ボクサーのつけるグローブは殴る相手の顔を守るのではなく、自らの拳を守るためのものだと、どこかで聞いたことがある。たしかに、2試合のあと、亮太の顔は腫れ上がった上に、いくつも深い傷が刻まれていた。 リングサイドのチケットは2万円もした。往復の交通費とホテル代を足せば、今の亜希子にとっては、痛い出費
「Be Lazy」というのは、日本側の上司にあたる Drew がいつも口にしている言葉だ。その意味合いは、「最小の工数で、最大のインパクトを出す」 という考え方だ。私もアジャイルやリーンを学んできたので、「大量のものを高速に作れること」はむしろ悪であり、いかに「作らなくていいか」を考えてインパクトの出るものにエネルギーをフォーカスするのが重要と思っている。 しかし、正直に言うと、それは、日本人の感覚からいうと最も縁遠い感覚だ。私がなぜ「Be Lazy」を極めたいと思っているか?というと、インターナショナル チームの同僚は仕事で成果をガッツリ出すのも尊敬に値するが、仕事をしている様子も実に楽しそうだ。誰も苦しそうだったり、我慢したりしていない。 仕事は楽しむものと言っていて、「我慢するべきもの」という日本側の空気とは相当違う。私は自分も人生や仕事を楽しみたいし、多くの人がそうなったらいいのに
率直に言って、社会人は辛い。 その辛さたるや、学生の頃とは比べものにならない。 学生の頃は何をするのもだるかったかもしれない。 1限に出席するのがだるかったかもしれない。 たった数時間のバイトに行くのがだるかったかもしれない。 社会人になればただ”ダルい”という枠には収まらないことが多い。 眠気や面倒さ、退屈さだけではない。 胃がキリキリと痛み、否が応でもアドレナリンはドバドバ出て、頭の中がごちゃごちゃになり、常に頭の中に重たい雲が浮かんで消えない。 友達とご飯にいくときだって、土曜日の朝寝坊して背伸びしたときだって、仕事が頭の片隅のどこかに残っている。 仕事は蛇口から出る水のように止まらない。 その水は自分のキャパシティーという浴槽に溜まり、桶ですくってもすくっても一向に減らない。 いつしか水は浴槽から溢れ、頭が真っ白になり、どこから手をつければ良いかわからなくなる。 頭の凝り固まった上
2016 - 04 - 02 1年半便秘だったオッサンが2週間で便秘を解消したたったひとつの方法。 医療 メンタルヘルス list Tweet 2014年の9月に訳あって倒れて、それ以降メンタルの薬を飲んでいる。 病気を治すために飲んでいるのだから仕方ないのだが、この界隈の薬は自分にとっては副作用がてきめんで、フラつき、倦怠感、脱力感、感情の起伏、頭痛など、薬関係ないかもしれないが色々な症状が出た。 その中の1つで、最も悩まされていたのが便秘だ。 元々、昔からヨーグルトが好きで朝食にはヨーグルトを食べていた。だが、薬を飲み始めたらぱたっと出なくなったのだ。ひどい時には3週間もの間なにも起きない日々が続き、お腹が圧迫されて肋骨のあたりに痛みを感じるようになった。 その後、色々な手段を試してみたが一向に改善に至らず、結局ピンクの小粒に頼ることにした。 potatostudio.hatenabl
ブログではあまりこの手の話は書かないことにしてるのですけど、新年度の頭ぐらいいいでしょう。 昨年の6月に長年勤めた会社を退職し、気が付いたら再就職しないままここまで来てしまいました。いわゆる無職、ノージョブです。…なのですが、何もしてないかというとそれはそれで嘘になります。 気付いたら復職しなくても生活が回ってる…? 以前も書きましたが、前職は趣味系ジャンルの専門誌/実用書の編集者だった私。 実は今もちょいちょい過去のクライアントから声がかかったり、定期的にお邪魔する企業があったりします。「いつになったらフリーランスでガッツリ仕事受けてくれるの?」なんてありがたい打診もありますが、そうなると職場が自宅になるだけで、結局以前と同じ慌ただしい日々になってしまうので(会社員とは責任も桁違いですし)受ける仕事はかなりセーブ気味…。 他にもこのブログを含めた広告収入や何やらもあって、会社員時代には届
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