サルはいかにして文明を獲得し、ヒトへと進化したのか? 「聴覚」を糸口に人類史上最大の謎に迫った話題作『〈脳と文明〉の暗号』(マーク・チャンギージー著、中山宥訳)。著者が、「言語(話し言葉)は自然を模倣して出来上がった」という新事実を論証する。 自然界に存在する音を構成する三つの要素 自然界にはありとあらゆる種類の音が存在するものの、でたらめなようでいて、それなりに秩序立っている。わたしたちが耳にする出来事のほとんどは、たった三つの構成要素で成り立っている──すなわち、“ぶつかる”“ すべる”“ 鳴る”。 ■ぶつかる “ぶつかる”は、固体と固体が衝突したときに起こる。たとえば、あなたが歩くと、足と地面がぶつかる。ノックすると、拳とドアがぶつかる。テニスは、ぶつかることを基本にしたスポーツだ。ボールがラケットにぶつかり、ネットにぶつかり、地面にぶつかる。物と物がぶつかると、それぞれ特有の音が生
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