前編記事『「能力主義」が台頭する現代社会で「日本のエリートたち」に警鐘を鳴らす』では、努力だけが成功につながるわけでない現状を解説してきた。続くこの後編記事では、その中で成功したものように振る舞えばいいのか、また、平等なチャンスを与えるためにはどうしたらいいのかなど引き継き解説してく。 アメリカン・ドリームの罠 真の意味で平等主義の国であれば、貧困層から中流階級にのぼるのに、それほど時間はかかりません。いっぽうで、格差が大きい国だと、貧困から抜け出すのに、何世代もかかってしまうことを示しています。 日本では4世代かかります。アメリカでは5世代も必要です。ここから、日本はアメリカよりも格差が少ないことがわかります。デンマークではなんと2世代しかかかりません。デンマークは日本やアメリカよりも、はるかに平等主義であることが見えてきます。 アメリカには「アメリカン・ドリーム」があると言われ続けてき
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