韓国検察当局は25日、北朝鮮の故金日成主席から直接指令を受け、韓国で共産主義革命を起こすことを目指し、政界の動向把握や軍事情報収集を行っていたとして、国家保安法違反(スパイ活動など)の容疑で韓国人5人を起訴したと発表した。 仲間とみられる5人についても任意で取り調べているという。 発表によると、起訴された5人のリーダー(48)は1993年8月に金主席と会い「革命のための地域指導部をつくれ」との命令を受けて活動を開始。2001年に韓国で地下組織を結成、在韓米軍基地の衛星写真や米軍の野戦教本などを入手し、北朝鮮側に渡していた。メンバーの一人は革新系の元国会議長の秘書を務め、総選挙に出馬しようとしたこともある。 メンバーは日本や中国などで北朝鮮の工作機関員と接触し、指示を受けていたという。(共同)