夜空に「希望の光」を放つ列車が台湾を走った-。台湾北部を通る鉄道の淡海ライトレールで今年1月、開業3周年記念イベントとして鉄道車両を使った光のショーが話題となった。演出の手法を伝授したのは「流れ星新幹線」と銘打って九州新幹線で同様のイベントを開いたJR九州だ。日台交流のストーリーを取材すると、台湾版「流れ星新幹線」の実現には、新型コロナウイルス禍で境遇を同じくする鉄道会社同士の絆があった。 コロナとの闘い「開業3周年イベントで流れ星新幹線のようなショーが台湾でもできないか」 淡海ライトレール側からJR九州に打診があったのは昨年夏だった。 流れ星新幹線は昨年3月、JR九州が九州新幹線鹿児島ルートの開業10周年イベントとして特別運行。鹿児島中央(鹿児島市)-博多(福岡市)を走行する新幹線の窓から夜空に向かってカラフルな光を放つショーで、車内に設置した照明を使って演出。コロナ禍で暗い話題が多い中