森保一監督の進退と日本代表の命運を懸けた一戦の相手は、世界記録を樹立したばかりのオーストラリア代表だ。サッカールーズ(豪州男子代表の愛称)は前節、オマーンを3-1で下し、ひとつのW杯予選における連勝を11に伸ばした。これでドイツ、スペイン、メキシコと並んでいた10連勝のタイ記録を更新したことになる(ふたつ以上のW杯予選を跨いだ連勝記録はドイツの18)。 もっともその世界新記録は、クウェート、ネパール、ヨルダン、チャイニーズ・タイペイ、中国、ベトナム、オマーンを下して成し遂げたもので、欧州や北中米の予選とそのまま比較することはできない。今回の最終予選でも、真のライバルと目される日本とサウジアラビアとはまだ対戦していないし、第2節のベトナム戦では相手にシュート数で上回られる苦しい展開のなか、前半終盤に決めた1点を守り切り、FIFAランキング95位のチームに辛勝している。 選手の質そのものは決し