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ブックマーク / u-site.jp (27)

  • Alertbox: 識字能力の低いユーザ(2005年3月14日)

    識字能力の低いユーザは、高い識字能力を有するユーザとは違う読み方をする。流し読みはせず、一語一句を読み拾おうとするために視野が狭まり、要点を取り損ねてしまうのだ。 Lower-Literacy Users: Writing for a Broad Consumer Audience by Jakob Nielsen 2005年3月14日 ユーザーはウェブをどう読んでいるかを調査したのは1997年だった。ユーザーは、ページを流し読みし、興味のあるところだけを拾い読むことがわかった。以来、ユーザビリティの向上を狙ったコンテンツガイドラインが大きく変わることはなかったが、今日は一つ、ニュースをお伝えしたい。 これまでの調査では対象から外れていた識字能力の低いユーザーを調査対象に加えた。その結果、識字能力の低いユーザーは、インターネット上で、高い識字能力を有するユーザーとは根的に異なる行動をとる

    Alertbox: 識字能力の低いユーザ(2005年3月14日)
  • ユーザパフォーマンスにみられる個人差

    文書編集は、ここに挙げたタスクの中でもっとも単純なものである。タイピングのスピードやマウスとキーボードの間を手が行き来するのに要する時間など、主に身体能力に依存する。具体的には、段落を移動したり、文字を太字に変えたり、誤植を修正したりといった操作に着目した調査だった。手紙を書いたり、を執筆したりといったタスク達成時間にもっと個人差が出そうなタスクについては調査されていない。 パーソナルコンピューティングは、もう少し難しい。表計算ソフトで関数を使ったり、複数のアプリケーションを使い分けたりといった面倒なタスクを要求した。しかし、ファイアウォールの設定のような厄介な課題ではなく、職場の生産性向上に寄与する基的なタスクにのみ着目した。そういった基礎的なPCの利用は、多くの人々がすでに熟知しているため、個人差は比較的小さくなる。 残り3つのコンピュータインタラクションでは、個人差が大きくなって

    ユーザパフォーマンスにみられる個人差
  • Webにまつわる大騒ぎは見当違い

    マスコミで過熱する話題やブームは、ウェブサイトの運営にはさほど重要ではない。顧客に奉仕するには、巷の大騒ぎを気にするよりも、質の向上と、簡単で使いやすいウェブサイトの実現に力を注ぐことの方がずっと重要である。 Hyped Web Stories Are Irrelevant by Jakob Nielsen on April 3, 2006 Web Bubble 2.0時代の渦中にいる。Bubble1.0時代に書いたコラムを掘り起こして、現状に即して一新してみようと思い立った。 1997年に“典型的でないウェブ事例からくる勘違い”と題するAlertboxを書いた。その中で、代表的とは言えない際だった少数事例への過度の注目を批判した。大規模で、知名度の高いこれらの事例を模倣することに対して注意も呼びかけた。 補足記事“Stories From 1997 Revisited”では、最近のWeb

    Webにまつわる大騒ぎは見当違い
  • ビジネス用Webサイトの育て方: まず正すのは基本から

    明確なコンテンツ、容易なナビゲーション、そして顧客の疑問に答えることが、ビジネス価値に最も反映する。先進的な技術を使うことによる影響は、それと比較したら微々たるものだ。 Growing a Business Website: Fix the Basics First by Jakob Nielsen on March 20, 2006 最近行ったいくつかのコンサルティングのプロジェクトで、ビジネス価値を失わせていた最大の原因を挙げる: 某 eコマースのサイトは、ホームページで度が過ぎるプロモーションを行い、セール商材以外の価格が高く設定されているのではないかとユーザたちに思わせてしまい、何百万ドルもの損をしていた。これは信用を増すためのデザインが重要だという、典型的な例だ。 某大企業のイントラネットは、統一性のあるイントラネットのポータルを提供せずに、領域ごとに統一性のないデザインと管理シ

    ビジネス用Webサイトの育て方: まず正すのは基本から
  • 運に左右されるユーザパフォーマンス

    タスクを実施してもらうと、全体の6%ほどのユーザは、達成までとにかく時間を要し、平均的な数値とはかけ離れた結果を示すことになる。運が悪かった故の悲しい結果ではあるものの、この不運をデザイナーは根絶することができるし、そうすべきである。 Outliers and Luck in User Performance by Jakob Nielsen on March 6, 2006 私は、基的には定性的なユーザテストを支持する。デザインに起因する多くの問題点は、ほんのわずかなユーザの協力で十分に確認できるからだ。それでも、定量的なユーザテストがその立ち位置を失うことはなく、最近も、以下に挙げる二つの理由で大規模なテストを実施した。 アイトラッキングについてのセミナーに向けて考察結果を一般化するために、大勢のユーザに協力いただいてテストを実施している。たとえば、性別によってウェブページの見方が異

    運に左右されるユーザパフォーマンス
  • Alertbox: ページ内リンクの使用は避けよう(2006年2月21日)

    ウェブ上のユーザたちは、ハイパーテキスト・リンクは別のページを読み込むべきだという、明確な思考モデルを持っている。ページ内リンクはこの思考モデルに反するため、混乱を招く。 Avoid Within-Page Links by Jakob Nielsen on February 21, 2006 最近、同じ日に同じことについて 2 つの質問をされた。普通、このようなことが起こるということは、この話題にはもっと幅広い関心があるということなので、これについてのコラムを書こうと決めた。 質問その 1: 今、リンクをクリックして「名前付きアンカー」(同一ドキュメント内の別の場所)に移動する、「ジャンプ・リンク」についての議論に関わっています。私は、ジャンプ・リンクが新規ウィンドウを開くリンクと同等に、あまりよくないものだということを、貴方の書いた 2 つの記事で裏付けようとしています。 質問その 2

    Alertbox: ページ内リンクの使用は避けよう(2006年2月21日)
  • ニーズ指向とシーズ指向(黒須教授のUser Engineering Lecture)

    人間中心設計の立場からは、ニーズ指向を重視し、シーズ指向に否定的な言い方をすることが多い。シーズ指向、すなわち技術の種が開発されてからその使い道を考える、というアプローチは多くの場合に、無理矢理使い道を考えるようなケースや一見おもしろそうでありながら実際には普及することのないケースが多くなり、商業的な成功がなかなか得られない。特に、研究所で技術を開発した研究者が考え出した実用アイデアというものは、学会発表や企業の技術展示などにもしばしば見受けられるが、商品化の「センス」が今ひとつ、というものが多い。商品化のセンス、という表現をしたが、これは単に直感が優れているかどうかという問題ではない。ユーザのニーズや必要性に基礎をおいたアプローチをとれば、その機器やシステムの存在理由が了解性の高いものになるし、そのアプローチをとらなければ、何のために必要なのかがわかりにくいものになってしまう、ということ

    ニーズ指向とシーズ指向(黒須教授のUser Engineering Lecture)