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ブックマーク / number.bunshun.jp (280)

  • 過去の“轍”を踏まないために――。ザックジャパン、新味なき選考の真意。 (二宮寿朗)

    初招集となった大津祐樹(VVVフェンロ)について「以前にも呼びたいと思っていたが、所属クラブで試合に出ていなかったのでね。今は良いプレーをしているから呼んだ」とコメントしたザッケローニ監督。 主力メンバーをそろえた意味とは――。 海外から田圭佑、香川真司、長友佑都らザックジャパンの主力を全員集め、まったくの新顔としては大津祐樹がただ一人呼ばれただけだ。 2013年一発目の試合となるラトビア戦(2月6日、ホームズスタジアム神戸)のメンバー発表会見。休暇を終えて来日したばかりのアルベルト・ザッケローニは今回のメンバー編成について、こう説明した。 「2013年というのは我々にとって大切な一年になる。まず一番の目標であるW杯の出場権を勝ち取ることが重要で、その大きな目標を3月26日のヨルダン戦で達成したいと考えている。(ヨルダンとの)大一番に向けて、2試合のテストマッチが用意されているので、これ

    過去の“轍”を踏まないために――。ザックジャパン、新味なき選考の真意。 (二宮寿朗)
  • 長友、内田らに続くサイドバックは誰?今季のJリーグで観ておくべき選手達。(佐藤俊)

    欧州の主要メディアや有名クラブの監督から「世界最高の左サイドバックのひとり」とまで称されるようになった長友。アシュリー・コール、ファビオ・コエントラン、ジョルディ・アルバらと比べられる存在だ。 現在、海外組と言われる選手のポジションはトップ下、サイドMF、ボランチを含めた中盤が圧倒的に多い。それは、中田英寿に始まり、中村俊輔など中盤で影響力があり、目標となる選手が出てきたことと無縁ではない。彼らに影響を受けた子供たちの多くが、ヒーローに憧れ、真似をしようとした。トライする人数が増えれば、才能ある選手が生まれてくる確率も高くなる。指導者もまた、優秀な選手を中盤に置きたがる傾向になっていった。その結果、現在の日の中盤には優秀な人材が揃うようになった。 しかし、海外に渡った中盤の選手で、レギュラーを獲得している選手は、リーグやクラブの質の差はあるものの田圭佑、清武弘嗣ら僅かしかいない。香川

    長友、内田らに続くサイドバックは誰?今季のJリーグで観ておくべき選手達。(佐藤俊)
  • CL放映権ビジネスに携わる日本人。岡部恭英が語る、3つのJリーグ改革。(木崎伸也)

    CLの放映権やスポンサーシップセールスを行なう『TEAM MARKETING AG』(社・スイス)で働く岡部。『TEAM』にはいきなり受付に電話を掛けて責任者に電話を取り次いでもらい、面接のチャンスを掴んで就職にこぎつけたという。 「Jリーグはピッチ上のレベルは高いし、 育成は世界に認められるようになってきている。 更なる高みに到達するため、 今必要なのはお金をもっと回す仕組み。 ちょっとルールを変えれば、もっとお金が回るようになり、 サッカー界の好循環を生めると思います」 岡部恭英(UEFA独占代理店〈CL〉『TEAM MARKETING AG』アジア部門ヘッド) Jリーグは未来に向けて、どんな可能性を秘めているのか? それを考えるうえで、非常に参考になる人物がいる。CLの放映権&スポンサーシップセールスを世界中で行うスポーツマーケティング会社『TEAM MARKETING AG』に勤

    CL放映権ビジネスに携わる日本人。岡部恭英が語る、3つのJリーグ改革。(木崎伸也)
  • 「英国フットボール記者協会」元会長が語る日本人成功の鍵。~『プレミアリーグの戦術と戦略』~(Number編集部)

    歴代のイングランド代表監督とも親交の厚い英国記者界の重鎮アレックス・モンゴメリーが記した『プレミアリーグの戦術と戦略』は、日限定の書き下ろしだ。なぜ、あえて日人に向けて書を執筆しようと思ったのだろうか。 「私は1980年代に、日人の語学留学生の面倒をホームステイで見ていた経験もあって、日はずっと親近感がある国だった。同時期にトヨタカップで何度か来日したこともあるし、ガリー・リネカーが名古屋グランパスに入団した際もJリーグを取材したよ。あと、このでも書いたが、アーセン・べンゲル(現アーセナル監督)が'80年代後半から'90年代前半にかけてモナコの監督をやっていた頃から、彼のことは知っていた。ただ、まさかべンゲルが日に行くとは思わなかったが。今回、出版社サイドから『プレミアリーグを日のファンに正しく伝えるを作りたい』とのリクエストを受けて、即決でオーケーを出したのも、それが日

    「英国フットボール記者協会」元会長が語る日本人成功の鍵。~『プレミアリーグの戦術と戦略』~(Number編集部)
  • 2016年までの長期契約を手にした、「危機感の男」酒井高徳の急成長。(ミムラユウスケ)

    シュツットガルトへの完全移籍が発表されたのは1月10日。この移籍でシュツットガルトが新潟に120万ユーロを支払ったとの報道も。 ブンデスリーガ(1部)所属の日人選手のなかで、酒井高徳は、2012年に最も多くの公式戦でプレーした選手の一人である。 2012年1月にシュツットガルトに加入すると、2011-12シーズンの後半戦の4試合目からスタメンの座をつかみ、シーズンが終わるまでその座をゆずることはなかった。2012-13シーズンの前半戦は、ロンドンオリンピックへの参加で長期間にわたってチームを離れていたために序盤戦こそ出遅れたものの、ライバルの負傷離脱などもあり、しっかりとレギュラーポジションを手にした。 だが、2013年の年明け、酒井は人知れず危機感をつのらせていた。 というのも、昨年12月8日、シャルケ戦でホルトビーへのタックルで退場を命じられるとともに、3試合の出場停止処分を受けたか

    2016年までの長期契約を手にした、「危機感の男」酒井高徳の急成長。(ミムラユウスケ)
  • JFLの遅咲き大物FWがJへ移籍!!実例で考える“J3構想”の可能性。(細江克弥)

    関東リーグ1部だったY.S.C.C.でプレーしJFL昇格の原動力となった辻正男(写真右端。コンサドーレでの練習参加風景)。彼のようなステップアッパーの存在が下部リーグを活性化する。 昨年11月、初めて「J3構想」という言葉を耳にした時はいま一つその真意を測りかねたが、今は少し、それをポジティブに解釈することができている。きっかけはある選手のJリーグ入りと、彼が発した言葉だった。 1月14日、J2ガイナーレ鳥取は2人のストライカーの獲得を発表した。 1人は、J1ヴァンフォーレ甲府から移籍する永里源気。言わずと知れた“なでしこ”大儀見優季の実兄であり、アビスパ福岡に在籍した2010年にはJ2で15得点を記録した点取り屋である。 そしてもう1人は、JFLのY.S.C.C.から加入する辻正男。彼もまたストライカーだが、永里とは対照的にJリーグでのキャリアはない。25歳にしてプロの世界に飛び込む彼は

    JFLの遅咲き大物FWがJへ移籍!!実例で考える“J3構想”の可能性。(細江克弥)
  • <証言構成> 香川真司 「知られざる代表“初キャップ”物語」 ~岡田武史、大久保嘉人、小野剛が振り返る~(二宮寿朗)

    今から4年前。ひとりのティーンエイジャーが代表デビューを飾った。 後半途中からの出場でプレー時間はわずか15分。将来を嘱望された 選手ではあったが、さしたるインパクトを残せぬままピッチを後にした。 しかしこの青年は、後にザックジャパンのエースナンバー、 10番を背負うことになる――。当時の指揮官やチームメイトなど 関係者の証言を元に、初キャップ獲得の舞台裏に迫る。 あのとき、どれほどの人が香川真司の存在を知っていただろうか。 セレッソ大阪で活躍する19歳、飛び級で北京五輪代表に呼ばれ始めた新星……。前年にはU-20W杯カナダ大会にも出場している。類稀な才能の持ち主であることは分かっていても、受け止められ方は「将来のエース」くらいのレベルだった。 2008年5月24日、豊田スタジアム。 キリンカップのコートジボワール戦で香川は、後半30分にA代表デビューを果たしている。終盤、大久保嘉人にクロ

    <証言構成> 香川真司 「知られざる代表“初キャップ”物語」 ~岡田武史、大久保嘉人、小野剛が振り返る~(二宮寿朗)
  • もうサイドバックの選手じゃない!?進化した長友のエリアは“ゾーンF”。(弓削高志)

    最近はMFのメッザーラとして先発することが増えている長友。インテルは長友と2017年までの契約合意ができたらしく、年明けにも正式発表される見通し。 長友佑都の進化が止まらない。 スクデット・レースで首位ユベントスを追うインテルの主力として奮闘を続ける中、彼のプレーエリアは大きく前へ移動した。 今、長友佑都の主戦場は、ハーフウェイラインより前方にある。 もはやサイドバックというより、攻撃重視のウイングハーフといった方が近い。 イタリア語で表すと“メッザーラ”というポジションだ。ストラマッチョーニ監督からも頼りとされる不動のレギュラーとして、長友は新たな境地を開きつつある。 「3-4-1-2」と「3-5-2」を使い分ける現在のインテルにあって、“メッザーラ”長友の攻撃プレーオプションは「タッチライン際を縦へ突破」し「ペナルティエリア手前で切り込んでのシュートもしくはクロス」、もしくは「敵陣最深

    もうサイドバックの選手じゃない!?進化した長友のエリアは“ゾーンF”。(弓削高志)
  • もはやサッカーマイナー国ではない!プレミアを席巻するベルギーブーム。(山中忍)

    今夏、チェルシーに4000万ユーロで加入したアザール。リーグ序盤の勢いは影を潜めているものの、12節終了時点で、全試合に出場し、3得点5アシストを挙げ、ベルギーブームの象徴的存在となっている。 11月前半のプレミアリーグでは、マンチェスター・ユナイテッドが首位に浮上した。10日のアストン・ビラ戦では、0対2から逆転。勝利の立役者は、チームの全3得点に絡んだハビエル・エルナンデスだった。 しかし、アストン・ビラにも、マンUの「スーパーサブ」に勝るとも劣らぬインパクトを見せた選手がいる。1トップで先発し、2得点に絡んだクリスティアン・ベンテケだ。相手CBを軽く弾き飛ばしての、先制点アシスト。追加点につながった、クレバーな股下スルー。力と技を披露したベンテケは、両軍先発メンバーの中で最高の出来を示し、観衆は改めて、「ベルギー人勢力ここにあり」と思い知らされた。 今季のプレミアリーグは、異例の“ベ

    もはやサッカーマイナー国ではない!プレミアを席巻するベルギーブーム。(山中忍)
  • <香川・清武・乾を育てた名将に聞く> なぜ、クルピの下で才能は育つのか。(小宮良之)

    一つのクラブから欧州に旅立った3人が日本代表の中盤に揃い立つ。 欧州遠征では漫画のようなストーリーが現実になった。 彼らは一人のブラジル人に導かれ、攻撃センスを磨き上げた。 その監督の下では今季も若手が躍動する。なぜ皆セレッソなのか。 古巣に帰ってきた指揮官の言葉から、育成の秘訣を読み解く。 日本代表欧州遠征・フランス戦の後半、乾貴士がピッチへ。2列目には香川真司、清武弘嗣、乾が並ぶ。3人は勇躍して攻め立てた。その戦う姿勢が終了間際の香川の決勝点を呼び込む――。若き日の3人。彼らはセレッソ大阪でレヴィー・クルピの薫陶を受けていた。 「常に夢を見なさい。成功を収める人間は、誰でも夢を持っているものです」 その言葉を信じて遥かなる夢を見た香川は、今や世界屈指のビッグクラブ、マンチェスター・ユナイテッドで堂々とプレーする。さらには乾、清武も欧州で成功を見据えている。 「夢を持ったら、実現するため

    <香川・清武・乾を育てた名将に聞く> なぜ、クルピの下で才能は育つのか。(小宮良之)
  • <闘将、日本代表への提言> ドゥンガ 「W杯で求められるのは“強豪”としての自覚だ」(竹澤哲)

    主将として、そして監督としてサッカー王国の代表を支えた男は、 かつて自らがプレーした日のフットボールを今も見守り続けている 闘将がザックジャパンに伝える世界と闘うために必要な心構えとは。 日本代表の試合は今でも必ずチェックしているよ。それは私が日でプレーをしていた'95年から変わっていない。結果はどうだったのか、どのような戦いをしたのか、常に関心を持って見ている。 なかでも9月のW杯予選イラク戦では日の成長が見て取れた。 これまでの日は、「ドーハの悲劇」に象徴されるように、いい試合をしながらも最後でミスをして負けることが多かった。 例えば'06年ドイツW杯でオーストラリアに負けた試合がそうだ。日は80分間いい試合をしながら、最後の10分間ですべてを失ってしまった。あの時の日は、相手がそれほど強くないオーストラリアだったので、チーム内に油断が生まれ、逃げ切るべき展開のなかでも攻撃

    <闘将、日本代表への提言> ドゥンガ 「W杯で求められるのは“強豪”としての自覚だ」(竹澤哲)
  • 4-2-3-1はもう古い!?守備重視のセリエAで3バック革命。(弓削高志)

    昨シーズン、鉄壁の守備でユベントスの無敗優勝を後ろから支えたボヌッチ(左)、バルザーリ(左から2番目)、キエッリーニ(左から3番目)のCB3人衆とGKブッフォン(右)。 今や“勝ちたいなら3バック”が、セリエAの合言葉だ。世界的に4バック全盛のご時勢だが、イタリアでは昨季のユベントス優勝をきっかけに流行の兆しを見せ、今季もリーグ上位3強を含む8チームが採用。3バックはもはや“異端”ではなくなりつつある。 「“4バックか、3バックか”という議論は、正しく言うなら“センターバックを2人置くか、3人にするか”というテーマになる」 イタリア監督協会の会長を務めるベテラン監督ウリビエリの指摘は明快だ。高さと寄せのスピードをもつセンターバックを3人揃えれば、相手の2トップに対して数的有利を保てる。 今季も6節を終え、勝ち点16で首位に立つユベントスは、昨季の無敗スクデットを支えた3人のセンターバックに

    4-2-3-1はもう古い!?守備重視のセリエAで3バック革命。(弓削高志)
  • <五輪ベスト4とプレミア移籍を語る> 吉田麻也 「人生で一番濃い夏が俺を変えた」(木崎伸也)

    時に激しく仲間たちを叱咤し、時におどけて見せる。 新たなキャプテン像を体現した日守備陣の要は、 若者たちを戦う集団に変え、世界のベスト4に導いた。 その存在感で実現した、憧れのプレミアリーグ移籍。 新生吉田麻也、人生で最も濃密な夏を語る――。 この何気ない一言が、チームの危機を象徴していた。 ロンドン五輪開幕の約1週間前に行なわれたベラルーシとのテストマッチ後のことだ。オーバーエイジとして初先発した吉田麻也に、関塚隆監督がこう声をかけた。 「こんなチームだけど大丈夫?」 吉田は笑顔でうなずいたものの、とても「大丈夫です」とは口にできなかった。試合は1対0で勝利したが、チームとして組織的な動きをほとんど見せられなかったからだ。 実は吉田は、日出発前に行なわれたニュージーランド戦をスタンドから観戦したとき、すでに重大な問題点に気がついていた。 吉田はそのときの緊張を思い出すかのように重苦し

    <五輪ベスト4とプレミア移籍を語る> 吉田麻也 「人生で一番濃い夏が俺を変えた」(木崎伸也)
  • バイエルンでの苦渋の時を経て――。2年目の宇佐美がいよいよ覚醒する!(ミムラユウスケ)

    20歳4カ月10日でのゴールは、香川の21歳5カ月25日を塗り替えるブンデスリーガの日人最年少弾。翌日は愛蘭さんの誕生日でゴールを約束していたとか。 今から1年と2カ月前、大きな期待とともに日からドイツへやってきた宇佐美貴史が、ようやく領を発揮し始めようとしている。 昨季はバイエルンでリーグ戦3試合の出場に終わったが、今季は、ホッフェンハイムで見違えるような活躍を見せることになるかもしれない。ロンドン五輪に参加したために、開幕スタメンの座をつかむことは出来なかったが、ここにきてチーム内での存在感を増している。 圧巻だったのは、9月16日の第3節フライブルク戦だった。 今季初めてスタメンに名を連ねると、スルーパスで2対2の同点弾をアシスト。さらには、3対3の同点に追いつく、ブンデスリーガ初ゴールを決めた。鋭いドリブル突破も披露し、両チームの中で最も目覚ましいプレーを見せていた。 しか

    バイエルンでの苦渋の時を経て――。2年目の宇佐美がいよいよ覚醒する!(ミムラユウスケ)
  • CL初戦で“ビッグクラブらしい”辛勝。マンU香川が手にすべき「風格」とは?(ミムラユウスケ)

    「トルコのシャビ」と呼ばれるセルチュク・イナン(ガラタサライ)とマッチアップする香川。2007-2008シーズン以来の欧州制覇をチームにもたらすことはできるか? 風格とは何か。 香川真司がマンチェスター・ユナイテッドの一員として初めて臨んだチャンピオンズリーグの戦いは、それを考えさせる試合となった。ユナイテッドは完璧な戦いで相手を圧倒したわけではないが、最後にはしっかりと勝利を手にしたからだ。 9月19日、ガラタサライをホームのオールド・トラッフォードに迎えたグループリーグ初戦で、今季のユナイテッドのヨーロッパでの戦いは幕を開けた。赤い悪魔は、序盤から前へ、前へと出て行く。ホームの大歓声に押されるように、選手たちは良い距離感でパスをつなぎ、相手陣内へと迫っていった。 前半7分には早くも歓喜の瞬間が訪れる。 キャリックが、下がり目の位置にいたファンペルシとのワンツーで前線に出てくると、香川

    CL初戦で“ビッグクラブらしい”辛勝。マンU香川が手にすべき「風格」とは?(ミムラユウスケ)
  • <アジア人初の先達から学ぶ> 朴智星の教訓 「マンUで成功するための3カ条」(吉崎エイジーニョ)

    勝利のために犠牲になることも必要だ。 たとえ逆境でも敗北は忘れ、次なる戦いに闘志を燃やせ。 それこそが一流のマンU選手の証。 今から遡ること7年。 2005年の夏、元韓国代表のMF朴智星(パク・チソン)はマンチェスター・ユナイテッドに入団した。世界最高峰のクラブで初のアジア人プレーヤーとなった。 入団当初は厳しい目に晒され、こんな言葉も浴びせられた。「ユニフォームを売りに来たのか?」「いいプレーは見せるだろうが、最高にたどり着く機会はなかなか得られないだろう」 それでもアジア選手への偏見を乗り越え、7年で205試合出場、27ゴールを挙げた。'09年にはアジア人プレーヤーとして初めてチャンピオンズリーグ決勝の舞台で先発メンバーに名を連ねた。敗れたものの、ローマの地でバルセロナと対戦した。今年7月、QPRに移籍した際には、マンチェスター地元紙が大特集を組んでその実績を称えている。 筆者は、パク

    <アジア人初の先達から学ぶ> 朴智星の教訓 「マンUで成功するための3カ条」(吉崎エイジーニョ)
  • ブンデスで働く日本人、瀬田元吾。広告獲得の次に抱く“選手発掘”の夢。(木崎伸也)

    フォルトナ・デュッセルドルフと日立とのスポンサー契約の発表会見。真ん中に座っているのが瀬田元吾氏。先日、『ドイツサッカーを観に行こう! ブンデスリーガ×ドイツ語』(三修社)を上梓した。 おそらくこれは日サッカー界にとって、初めてのことではないだろうか。 2012年8月10日、ブンデスリーガ1部に昇格したフォルトナ・デュッセルドルフは、日立製作所の欧州現地法人『日立ヨーロッパ』とスポンサー契約を結ぶことを発表した。契約期間は3年。スタジアム内に同社の看板が設置される。 この案件をまとめたのが、フォルトナの“日デスク”(クラブ内の部署のひとつ)で働く瀬田元吾だ。 過去にも欧州クラブのフロントで働いた日人はいたが、これだけ大きな利益をもたらしたことはないだろう。発表会見において、フォルトナのペーター・フリムト会長は誇らしげに言った。 「地道な日人スタッフの活動が、スポンサー契約という大き

    ブンデスで働く日本人、瀬田元吾。広告獲得の次に抱く“選手発掘”の夢。(木崎伸也)
  • ロンドン世代を熟知した関塚監督に、A代表コーチ復帰の道はないのか?(二宮寿朗)

    先のロンドン五輪でU-23代表を1968年のメキシコ五輪以来、44年ぶりにベスト4に導いた関塚隆監督が日サッカー協会との契約満了に伴い、9月いっぱいでA代表のコーチも退任する方向だという。 五輪を終えたらU-23代表の監督はそのままA代表のコーチも退任するという流れは、確かに既定路線ではある。アテネ五輪の山昌邦監督、北京五輪の反町康治監督もそうだった。五輪が終わるとA代表のコーチに復帰するという道はなかった。 五輪代表の活動が格化するまではA代表のコーチを務めるものの、これはあくまで“臨時コーチ”の範囲内。A代表のやり方、方針を吸収しつつ、五輪の予選が始まる前になるとそちらに専念するというのが当たり前になっている。関塚も優勝した昨年1月のアジアカップ以降、A代表を離れて五輪の活動にシフトチェンジしていった。そして五輪が終われば既定路線どおりに日協会を離れ、次のステップを目指すという

    ロンドン世代を熟知した関塚監督に、A代表コーチ復帰の道はないのか?(二宮寿朗)
  • 五輪での経験から何を掴んだのか?清武、宇佐美、山口らの変貌ぶり。(佐藤俊)

    ホッフェンハイムのマルクス・バッベル監督は、宇佐美のデビュー戦について、「今日の彼はいつもよりフィニッシュが甘かったと思う。まだ(調子ではなく)これからということだろう」と語っている。 ロンドン五輪で日サッカーをベスト4に導いた選手たちが、各国リーグで素晴らしい活躍をしている。 海外組では、ニュルンベルクに移籍した清武弘嗣がブンデスリーガ開幕戦のハンブルガーSV戦でスタメンフル出場を果たし、チームの勝利に貢献した。清武は、3位決定戦で韓国に敗れた後、「最後、勝負を決めるのは、気持ちの部分だと改めて分かった。その差がメキシコ戦や韓国戦にも出た。だから、どんな時もブッ倒してやるという強い気持ちでプレーし、チームの勝利に貢献したい」と言っていた。その言葉通り、ブンデスリーガのデビュー戦では気迫あふれるプレーでチームを牽引し、90分間、誰よりも走り回っていた。「相手に勝ちたい」という気持ちの強

    五輪での経験から何を掴んだのか?清武、宇佐美、山口らの変貌ぶり。(佐藤俊)
  • ファーガソンが目論む戦術革命。香川真司を軸にマンUが変貌する!? (田邊雅之)

    初ゴール後の記者会見で、これからの課題を問われた香川。「もっと中央でボールを受けられるようにしたい。(中略)(プレミアでの活躍は)絶対にできる、という自信がある」 「昔はイングランドの人間が世界にサッカーを教えたと自慢していたのに、今はどうやら日人にサッカーを習う時代になったみたいだ。マサ、あのカガワっていう選手は大したもんだよ」 オールド・トラッフォードのプレスラウンジで、2日ぶりにまともな事にありついていると、後方から突然声をかけられた。香川真司の活躍に気をよくしているサポーターが、この手の話をしてくるのならばわかる。だが声の主は昔からつきあいのある知人、しかもFWA(サッカー記者協会)で会長をつとめてきたジャーナリストである。 しかも僕が話しかけられたのは土曜の午後2時。香川がフルハム戦で歴史的な初ゴールを決め、万雷の拍手を浴びる前だった。つまり現地イギリスの事情通の目から見れば

    ファーガソンが目論む戦術革命。香川真司を軸にマンUが変貌する!? (田邊雅之)