ユーザ言っていることではなく、やっていることを見よう。 ユーザー行動を深く理解する「エスノグラフィー」2009キーワード 「モノ」を作るのではないーーこうしたエスノグラフィーの手法が登場したのは企業や市場、製品が成熟化・複雑化してきたことに伴っている。特に各国にまたがる市場や多様なユーザーセグメントを対象とする場合、利用のされ方の想定が難しい。また、単に性能の良い「モノ」を作るだけではモノが売れなくなっており、いかに価値の高い「ユーザー・エクスペリエンス」を作ることができるかへと競争の軸がシフトしつつあるのだ。 欧米企業を中心として進んでいるエスノグラフィーだが、日本国内での例はまだ珍しい。しかし、ユーザーを深く洞察した欧米企業と世界市場で競争するには、日本企業も避けて通れないだろう。アップルのiPhoneのユーザーインターフェースで驚いているだけでは済まないのだ。 ついにキーワードになっ