Vol.74 山中慎介 ― ネリ選手に負けた後、「次にやったら勝てると思う」と息子に言われてハッとしました。
●厚生労働省の最近の「新規学校卒業就職者の就職離職状況調査」によれば、大卒者が企業に就職して3年以内に離職する(辞める)割合は36.5%だという。データによると、1987年3月卒が28.4%、2002年3月卒が34.7%であり、年々増加傾向にある。なぜこのようなことが起こっているのか。 ●今回、ベストセラー「内側から見た富士通 『成果主義』の崩壊」の著者で、今年9月には「若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来」(光文社新書)を上梓した城繁幸氏に、現在の実情とその原因、そして仕事の閉塞感やモチベーション低下などの状況から脱却するために、今後、日本企業や個人が取り組むべき課題について話を聞いた。 城 繁幸(じょう・しげゆき)氏 人事コンサルティング「株式会社Joe's Labo」(2006年7月設立)代表取締役 1973年山口県生まれ。 東大法学部卒業後、富士
新しい年度が始まった。せっかく、意中の企業に入れたのに、箸にも棒にもかからない上司の下に配属されたり、逆に、いやいや異動した部署だったのに、思いのほか仕事が面白かったり、働く人たちの悲喜こもごもが、最も顕著に現れる季節でもある。 どうにもやりきれない際は、会社を辞めて出直すという究極のカードがある。そのカード、ほんの20年前は切る人がごく限られていた。正確にいえば、昔も転職者はいたが、日陰の存在だった。大手を振って会社を辞めるのは、なかなか勇気が要ったに違いない。 それが今はどうだろう。テレビでは転職エージェントのCMが堂々と流れ、季節に合わせて服を着替えるように、気軽に転職する若い人が増えている。 発売1カ月足らずで早くも3刷。好調な売れ行きを示す本書は、そうした20代、30代の転職予備軍に向け、業績の安定度や規模で就職先を選び、定年まで勤め上げる、といった〈昭和的価値観〉から脱却し、生
2006年09月18日22:15 カテゴリ書評/画評/品評 3年ではなく3世代必要な議論 たつをくんに先を越されてしまった。 若者はなぜ3年で辞めるのか? 城 繁幸 むしろ若者ではなく、その上の世代にこそ読んで欲しい本であった。 本書「若者はなぜ3年で辞めるのか?」の主題は、むしろ副題の「年功序列が奪う日本の未来」の方にある。本書は「若者を3年で辞めさせないようにするためにはどうするべきか」という人事部に対する本でも「若者として3年以上勤めるにはどうするべきか」という本でもない。 本書は指南書ではない。「なぜ若者は3年でやめてしまうようになったのか」の理由を述べた告発本である。筆者はその理由として、年功序列を挙げる。いや、少し違う。年功序列が機能しなくなっているにも関わらず、それに代わる制度設計を怠った企業、政府、そして「上の世代」を挙げている。 著者の城氏は1973年生まれ。団塊ジュニア
若者はなぜ3年で辞めるのか? 2006-09-16-3 [BookReview][仕事] 『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』[2006-05-04-2]の著者城繁幸による、主に「若者」まわりの労働環境とかそういうテーマの本。 就職前の人、入社したての人で「仕事」について興味ある人は読むとよい! (ref. [を] 3年で辞めちゃう?[2006-09-14-3]) ■城繁幸 / 若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 いろいろ考えさせられました。 ということで、以下メモ: 若者の離職率が増加。 →原因の多くは本人の希望と業務内容のミスマッチ。 →古い人「最初からやりたいことができるという考えが甘い。忍耐重要。」 →but (1)就職の選考が厳しくなった分、期待も大きく。 (2)年功序列も崩れ忍耐が報われない。 離職率。大卒入社3年以内で36.5%(2002年)。1992
会社に入りさえすれば、あとは敷かれたレールのうえを進んでいけばいい。最初は薄給でも、いずれは役職もついて給料も上がり、十分な退職金を手にし、手厚い厚生年金つきの幸せな老後を過ごすことができる…。ひと昔前までは、日本企業の年功序列制度について、多くの人がそのようにとらえていました。自分の資産を定期貯金するようなものだから、企業への勤続年数もおのずと長くなるでしょう。定年まで勤めるつもりの会社を悪く言う人はいないから、愛社精神も高まります。年功序列制度と終身雇用がセットといわれるのは、このような理由があったからです。もちろん、貯めた定期貯金がパーにならないように、多くの人は安定性のある有名企業への就職を望んだわけです。 ところが、年功序列制度は、バブル崩壊後の長く続いた不況で、機能が困難になりました。管理職のポストを、誰もがそう簡単に手に入れることができなくなってしまったのです。 将来の安定が
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