「あれもやらなきゃ、これもやりたい」と思っていても、なんとなく手がつけられず、ぐずぐずしているうちに一日が終わってしまった…。こういう人は、時間管理がきちんとできていないのかもしれません。時間管理がきちんとできる人は、どんなに忙しくてもテキパキと仕事を片付けられ、しかも望むような成果があげられるもの。社長に作家に先生に主婦と、いくつもの顔を持つ佐々木かをりさんもそんなおひとり。今回は、時間管理に最も大切な「計画力を養う」方法を教えていただきました。
とね・みかこ ●1999年早稲田大学教育学部社会学科卒業後、(株)テレビマンユニオン入社。2002年テレビマンユニオンメンバー参加。テレビ番組の主な演出作品に、ANB「テスト・ザ・ネイション」、TBS「ハルウララ~武豊と夢を見た」、TBS「情熱大陸~ダンサー近藤良平」、NTV「未来創造堂」などがある。07年4月からMBS「世界ウルルン滞在記ルネサンス」に参加。テレビマンユニオン http://www.tvu.co.jp/ アフリカ大陸西部にあるギニアビサウ共和国の諸島部に、日本の若い俳優が滞在し現地の人々と生活する。この日のテレビ番組「世界ウルルン滞在記ルネサンス」も面白かった。制作するのはさぞ大変だろうと、最後のテロップを見ると、珍しくディレクターが女性名である。それが刀根さんだった。 「まだまだ力の足りない駆け出しで、多くの先輩から、何を作りたいのかが見えないよと、ぐっさりささる意見を
10歳の日の衝撃、 鈴鹿で人生を決めた 車が好きな子どもだからと、鈴鹿サーキットへ連れて行ってもらったのだと思います。僕はちょうど最終コーナーの所に座っていました。ピットのガレージは角度的によく見えない。スタートから1周まわって車がエンジン全開で戻ってきた時、地鳴りがしてきました。そして丘の上からふっと車が現れるのです。そしてただ事ではない加速で走り去り、そのあとからエンジン音が聞こえる。車と音がまったくシンクロしていない驚き。 この瞬間のことは生涯忘れません。10歳の僕は衝撃で動けなくなった。そして心の中は、あの時からF1ただ一色になりました。 自転車競技を本格的に始めたのも、車輪がついて転がる乗り物だったから(笑い)。よく、どうして自転車競技からカーレースに転向したのかと聞かれましたが、実は、車の運転ができる日まで自転車で表現していたということです。心の中では自転車にエンジンがついてい
誰もあなたのための 答えを持っていない あてがわれたライフコース・プランが無効化したいま、就職という転機に「自分探し」というモチーフが頭をもたげてくるのは、ある意味で当然のことです。 しかし「自分探し」には大きな落とし穴がある。これは最近のスピリチュアルブームの背景とも通じているんですが、いくら頭で考えをめぐらしても端的な答えなんか出ないということです。「自分探し」は確かに人生の大主題かもしれないが、そうであるが故に簡単に答えなんか出ない。ということは、目前の課題である就職の動機づけとしては不適当ですね。 人生は複雑です。人生の原因と結果はいつも曖昧(あいまい)な糸で結ばれている。それなのにちょっとした歯車の狂いから急激に暗転するし、逆にタナボタの幸運に恵まれたりもする。世間的な成功とか、失敗とかは、たまたま「そこ」に居合わせただけで、自分とは何の関係もないのではないか。必然性なんて何もな
「やりたい仕事」と やるべき仕事」 私の仕事は評論家ですが、こればっかりはなりたくてなれるものじゃない。なりたくてなるような職業でもないしね。 例えば学者や研究者ならば、一つの領域を徹底的に掘り下げていくんです。歴史学者が研究対象とする時代の短さ、テーマ設定の数の少なさを知れば、多くの人は驚くでしょう。仏教学者ならば、一つか二つの経典や論書を一生をかけて研究する。他の分野でも、専門論文の世界とはそうしたものです。それは素晴らしいことだし、尊敬しますが、私のやりたいことではなかった。もっとラフで、機動性があり、浅くとも広い世界を相手にしたかったのです。 他方で、ジャーナリストになるのも抵抗があった。ジャーナリズムは目の前の取材対象に深く規定されてしまうところがあるんです。他の事象や他のポジションがみえなくなりがちで、何か自由でない気がした。 そういうわけで、立ち位置のはっきりしないことを続け
プロの仕事人は いつも変化を歓迎する 私は、仕事の楽しさって、自分の思い込みや価値観が壊される可能性のことだと思っています。新しい人に出会って、自分とは異なる考え方、物事の捉(とら)え方に出合うことほど面白いことはない。それによって、部分的に「自己」がぶっ壊され、そこが何らかの形でまた新たに作り変えられていく……。それがなかったら人生つまらないでしょう。融通無碍(むげ)にみえるかもしれないけど、これが大人の仕事の作法だと思う。 基本的に中学、高校生くらいまでは自分の形成期だから、他者から強い影響を与えられるのは嫌なものです。けれど「自分は出来上がった」と思っている段階は、まだまだ子ども。やっと手に入れ身に着けたものにしがみついているだけなのです。 その自己完結的な価値観や信念を揺さぶられ、壊されていく不断のプロセスの中でこそ大人になっていく。仕事もまさにそうで、たとえばプロの世界は、ある仕
さとう・かしわ ●1965年東京都生まれ。博報堂を経て(株)サムライ設立。SMAPのアートワーク、キリンビール「極生」の商品開発から広告キャンペーン、「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」のビジュアルアイデンティティー(VI)と空間ディレクション、ファーストリテイリング、楽天グループ、明治学院大学のブランディング、NHK教育テレビ「えいごであそぼ」のアートディレクション、NTT DoCoMo「FOMA N703iD」のプロダクトデザイン、ユニクロ「NYグローバル旗艦店」のクリエーティブディレクション、国立新美術館のVIとサイン計画などを手がける。東京ADCグランプリ、毎日デザイン賞、亀倉雄策賞ほか受賞歴多数。著書に『佐藤可士和の超整理術』(日本経済新聞出版社)がある。公式サイトhttp://kashiwasato.com/ 頭の中を覗いてみたい。必ず話題をさらっていくそのクリエー
子どもたちの将来が とても気がかりになった スポーツライターとして活動した6年間、僕はとても充実していました。選手たちの心の内面を深く知り、それを書こう。インタビューを核にして自分らしい仕事をしようと考え方が決まってからは、少しずつ文章も評価され、仕事の依頼も増えていきました。 それでもまだ心のどこかで、自分の存在の意味を見いだせるライフワークを探していたのですね。30歳を目前にして、ジワリとした焦りがあった。自分の方向性を探り当てるというのは、なかなか困難なことかもしれません。一度何かの仕事に就き、しかもその仕事が面白くなってきたら、そのまま極めていこうとするものだと思います。けれど僕の場合は、ここにとどまるのは違うのではないかという、漠然とした自分への問いがあったのです。 そんな頃、衝撃的なニュースが起きました。長崎市内で幼稚園児が連れ去られ、駐車場の屋上から突き落とされた事件です。犯
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