木村武之（３９＝浜松）は、前節伊勢崎のＧ１ムーンライトＣＣで準優勝だったが、「試走タイムが出なくて全体的に良くない」と機力的に不満の様子だった。 初日３Ｒは試走が出ず、精彩を欠く動きで後方のまま７着。「エンジンは前節から日に日に落ちている。下周りの整備を行う」。エンジンを組み直してパーツを点検する。２次予選５Ｒはマシンを立て直せるかが勝敗の鍵となる。

ベテランの岡部聡（５１＝山陽）が気合十分の走りを見せた。 初日３Ｒは好スタートから３番手につけ、序盤で抜け出して追いすがる仲口武志を振り切った。「スタートがうまくなったかな（笑い）。早めに先頭に立つなど珍しいことばかりだよ」。バルブを交換してヘッドのオーバーホールを行ったのが奏功した。２次予選９Ｒはスムーズさを求めてフォーク周りを扱い、エンジンを点検する。

２節前地元で優勝した若井友和（４２＝川口）は、当地居残り参戦だ。 前節はオール３着以内と堅実な成績だった。初日１Ｒは伸びを欠いて６着。「跳ねて立ち上がりで開けられない。序盤でいい位置につけられただけにもったいない」。２次予選４Ｒはレースで使った跳ねないタイヤに交換する。今年は当地のＳＧオールスターで優出（６着）した。連続出場のアドバンテージを生かしてファイナル進出を目指す。

横田茂（４３＝広島）がエース５７号機のパワーを遺憾なく発揮して好勝負を続ける。４Ｒは、ブイ際を一気に差し抜けて快勝。 「とにかくエンジンがすごい。握り込みの感じがいいし、かかり、ピット離れもいい。直線も悪くない」と絶賛する。応援する広島カープが優勝。横田も「神ってる」エンジンを手に快進撃を狙う。

今大会で６回優勝しているプレミアム男・永井大介（３９＝川口）が、好発進した。 初日９Ｒはスタート速攻から２周１角手前で先頭に立って圧勝した。「キャブを扱い、乗り味はさばいていけない感じがしたので、後手に回ったら厳しかった。スタートでカマシがうまく決まってよかった」。 パワーを求めて再度キャブを調整して練習で確認する。２次予選９Ｒはタイヤを探し、突っ込みマシンに仕上げる。

今節の紅一点・佐藤摩弥（２４＝川口）は初日８Ｒで２着だった。 １枠から好スタートを切って逃げ、青山周平に抜かれた後も粘り強さを発揮した。「スタートは中の上ぐらい切れた。タイヤが跳ねて試走３８なら悪くない。レースはスムーズに回れなかったけど、直線を生かせたのが良かった。突っ込みで跳ねた原因を見つけたい」。立ち上がりでは跳ねがなく、突っ込みだけの症状という。

芝田浩治（４４＝兵庫）がテクニシャンぶりを発揮した。 １０Ｒ、大外から白星を挙げて、得点率トップに立った。１周バックは後方にいたが、２Ｍは絶妙な小回りで先行する渡辺豊（４８＝東京）を捉えて逆転した。「ラッキーやったね。この１勝は大きい。初日よりも出足が上向いている。欲の部分だけど、もう少ししっかり合わせて握って回れるようにしたい」。手応えはつかんだ様子。４日目の準々優勝戦に向けて、このまま得点率トップをキープしたい。

地元のエース瓜生正義（４０＝福岡）が勝負駆けに追い込まれた。 ３日目は３、６着に終わり、得点率は２４位に甘んじている。「体感は良くなっているが、出ているとは言えない。何か考えます」と上積みを目指し、懸命な調整が続く。

地元の桜本あゆみ（２８＝東京）が、３戦２勝２着１回と好調だ。 「成績がいいし、足はいいと思う。行き足から伸びが良かったし、乗り心地も良くなっている」とトップ級の仕上がりだ。「その日の気温にしっかり合わせるだけです。エンジンがいいので、（調整が合う）ゾーンは広いと思う」と５６号機に太鼓判を押す。

富山で開催されるＧ２は０６年「ふるさとダービー」以来、１０年ぶり。 そのふるダビを制した平原康多（３４＝埼玉）が「１０年ですか。オレもずいぶんオヤジになったということですね」と苦笑い。それでも、初めて大きな舞台で勝った記憶は忘れられないらしく「大レースの上位で戦っていくんだという覚悟ができた。その、きっかけになったレースですね」と過去を思い起こした。 その後、Ｇ１をいくつも制した平原にとって、今回は何が何でも欲しいタイトルではないかも知れない。しかし、「どのレースでもお客さんが（車券を）買ってくれている。その責任を感じて走りたい」と、目の前のレースに全力を注ぐ。

０９年に戸田グラチャンを制した今垣光太郎（４６＝福井）が、１４年２月の周年以来、久々に戸田に登場した。 平凡な２０号機を手にしたが、「何とか付いていく」と悲観する動きではないそうだ。ただし課題はスタート。３０日の休み明けの上に、お盆の三国ではタッチスタートで肝を冷やした。「自分の勘は信じられない。１艇身行ければ十分です」と苦笑いを浮かべた。

プレミアムＧ１第３回ヤングダービー（２０～２５日）を開催する愛知・常滑ボートの関係者が１５日、ＰＲのため東京・築地の日刊スポーツ新聞社を訪れた。 初日のドリーム戦は桐生順平、岡崎恭裕、遠藤エミ、西村拓也、松崎祐太郎、平田健之佑が出場。篠崎仁志や深谷知博、山田康二らも注目される。山下剛司開催運営課長は「地元の４選手、女子の８選手にも盛り上げてもらいたい」と話し、売り上げ目標を５０億円とした。エース機は断トツで１７号機。８号機、５９号機も近況がいい。 キャンペーンレディーの中村奏絵（２４）は「桐生選手と地元のイケメン岩瀬裕亮選手を応援します！　本場に行けない方はぜひ電投などでお楽しみください」と呼びかけた。 イベントも連日開催され、２１日は日刊スポーツ評論家・佐藤哲三氏の予想会、２２日は稲村亜美の神トークライブなどが行われる。

リオ五輪ケイリンでは惨敗した渡辺一成（３３＝福島）が気持ちも新たに、本職での活躍を誓った。 「今年はＧ１を勝って暮れのグランプリには走れるけど、単発勝負のＧＰよりも、こういったトーナメントでしっかり勝ち上がって、来年へ向けて頑張っていきたい」。初日４Ｒは北日本４車で売り出し中の新山響平の番手戦。「以前なら自力同士で別線もあったけど、北の絆を重視して番手を回らせてもらいます」。五輪帰りで白星スタートを飾るか。

ツイてるヤツに乗れ？　黒川茂高（３２＝滋賀）が松岡健介の当日欠場に伴い、補欠からの繰り上がり出場となった。 「（予備選手として）ここに向かっている最中に聞きました。（繰り上がりは）ないやろと思っていたので」と本人も驚きの表情だった。 競輪のポスターにも採用されたほどの鋼の肉体を誇り「ラオウ」のニックネームもあるが、近況の不振を脱するべく、今回は大好きなウエートトレーニングを封印。「今回は自転車だけに乗って、ちゃんとやってきた。なので良くなっていると思います」。初日は１予１１Ｒに登場。繰り上がりの幸運を味方に２予進出を目指す。

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服部幸男（４５＝静岡）が、上り調子のエンジンを手にした。 駆る３６号機は複勝率３８・８％ながら、「前検としては悪くない」とまずまずの感触。初日は５Ｒ２枠、メイン１２Ｒドリーム戦は１号艇で登場する。内枠２走でリズムをつかみたい。

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【大野義孝のオレに任せろ】 【１２Ｒ】全国ランク１位の中村雅の、的確なさばきに期待する。１５年のＭＶＰ男は今年も好調だ。優出を外したのはわずか４回で優出１５回、優勝４回。今年これまでのＳＧ３大会では２回優勝している。２月全日本選抜（飯塚）で優勝、８月オートレースＧＰ（伊勢崎）では史上５人目のグランドスラムの偉業を達成した。そのオートレースＧＰでは３日目後に新品クランクを換えて車の良化に成功した。 前走川口（優勝戦は台風のため中止）から約３週間ぶりの出走となる。「川口の車は特別に良くはなかった。伊勢崎の手応えがなかった。練習して様子をみてみます」と、前検はマイペースの構えだった。 飯塚と相性が抜群なのは好材料だ。「飯塚は他場に比べて跳ねづらい。タイヤと走路が折れ合っている」と大好きなバンクだ。飯塚は１４年の日本選手権から目下７連続優出中だ（ＳＧで２Ｖ、Ｇ１で１Ｖ）。今大会はＧ１通算９度目の優

【車券でワッショイ】 飯塚オート取材は今年、２回目。４月のオールスターは、車券収支が大幅マイナスでとほほ…。必ずリベンジして、連日「夜はワッショイ！」だ。 ダブルグランドスラマー永井大介の本気度は、マックスに達している。「記録がかかっているからね」。今年の目標は９年連続ＳＧ制覇だけに、今年ここまで優勝２回の車には満足していない。今節でしっかり仕上げて結果を出し、弾みをつけたい。前検の表情からも、意気込みがひしひしと伝わってきた。初日９Ｒは永井から。３連単（８）－（７）（５）（２）－（７）（５）（２）（６）の９点で勝負する。

３０歳未満の若手がスピード全開で激突する、プレミアムＧ１第３回ヤングダービーが、２０日から２５日まで常滑ボートで開催される。カウントダウン連載「ＲＯＡＤ　ＴＯ　ヤングダービー」の第１回は大会の歴史や過去のレース、女子選手について紹介する。 （１）大会の歴史　長らく若手の登竜門となっていた新鋭王座決定戦が１３年に廃止され、代わる大会として新設されたのが、ヤングダービーだ。これまでは登録６年未満だった出場資格が、３０歳未満になり、ＳＧやＧ１で活躍しているトップレーサーも出場できるようになった。また、新鋭王座では出場権利がなかった女子選手も参戦できるようになった。 （２）出場資格　優先出場者は前年度のヤングダービー優勝者。当該年度のイースタンヤング及びウエスタンヤングの優勝者。過去１年間（前年７月１日から今年の６月３０日まで）の勝率上位者から選出される。今大会は桐生順平が選出順位１位で、初日ドリ

道上千夏が初日１Ｒ、鮮やかなまくり差しで勝利。後半の９Ｒは３着だったが、スタート後に出ていき、１Ｍは果敢にまくっていった。 「スタートして伸びましたね。伸びはいいですよ」と前操者の一宮稔弘が仕上げたパワーを、しっかりと引き継いでいる。「乗りづらいけど、この伸びは魅力です。調整をどうするか迷いますね」。２日目１２Ｒは伸び型には不向きな枠番となったが、スリットからのぞいて寺田千恵を脅かす。