池田雄一（３４＝静岡）が、今節最高配当をたたき出した。６Ｒは５コースからまくり差し。 ３コースからツケマイを放った田中信一郎（４４＝大阪）をとらえて、２Ｍを先取りした。３連単は５万２４９０円の大波乱決着となった。池田は後半１０Ｒも３着に食い込み、準優９Ｒの３枠を手にした。「直線は普通。ターン回りがいい。だから着が取れている」。自信を深めて優出を狙う。

やはり、１８号機は噴いた。前検から評判のパワーだった馬場貴也（３２＝滋賀）が、１２Ｒドリームを制した。 イン桐生順平を２コース差しで鮮やかにとらえた。「１周バックは１番（桐生）、３番（中田竜太）より伸びた。足は変わらずいいですね」。前半５Ｒは３着に終わったが、パワーの片りんを見せていた。ドリームを制した勢いで、２日目の５、１１Ｒに挑む。

河合佑樹（２９＝静岡）がＧ１初優出へ挑む。 予選は大敗なくまとめて６位で通過。機力にも納得だ。「乗り心地は悪くないし、どの足も他の人より余裕があります」。津は１２年６月にデビュー初優勝を飾ったげんのいい水面。それだけに「Ｆ３のどん底から、ここまではい上がって来ましたからね。このまま一気にムードを高めていきたいです」と力を込めた。

宮下貴之（４２＝埼玉）が三たび、大穴の使者と化すか注目だ。 Ｓ級で初めて、予選から連勝で決勝進出した。準決１１Ｒは逃げた野原雅也に、目標の岸沢賢太が飛び付き。宮下は最終４角から、がら空きのインコースを伸びて「全部、岸沢君のおかげ」と白い歯を見せた。浮かれてばかりではない。「タイムが落ちるこの季節だから、自分でも対応できたのかも。また集中していく」と冷静に分析。決勝１１Ｒは、岸沢が得意にする４分戦。宮下にも出番ありだ。

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中井太祐（２７＝奈良）が、初日から会心先行で連勝突破した。「連日の動きはいいと思います」と胸を張った。弟の俊亮とともに奈良期待の先行選手。「地元で（Ｓ級の）優勝経験がないし、なんとか狙っていきたい」。南関勢や中部トリオの反撃も強力だが、パワー全開で完全制覇を目指す。

今節ではもっとも若い２５期、若井友和（４３＝川口）が好リズムでＧ２奪取を狙う。 １９日に川口で完全優勝。「優勝戦はスタートが切れて、展開が作れた」と笑顔で振り返る。エンジンは満足のレベル。「久々にいい。これをベースに」。伊勢崎で良かったセットにして、初日は９Ｒに登場。「いい流れを生かしたい」と意欲的だ。

メインのドリーム戦はファン投票によって選出された。栄えある１号艇には上條暢嵩（２３＝大阪）が乗艇する。「ファンの皆さんに感謝ですね。ただただ、うれしいです」と喜んだ。引いた６８号機は複勝率３８・６％。前検気配は行き足を中心に悪くなかった。「ファンの皆さんに選んでいただいたので、恩返しが出来るように全力で頑張ります。ただ、何が起きても怒らないでくださいね（笑い）」。波乱は起こさず、インからきっちり逃げて人気に応える。

絶対王者・高橋貢（４５＝伊勢崎）は、前節Ｇ１で優出し３着に入ったが、現状には満足していない。 「優勝戦も同じ。タイムは出ていても動きが良くない。直線が行っていない」。グレードレース制覇には、前進が欲しい。今節はシリンダー、ピストン交換を考える。「２日目までにやりたい」。プラスアルファがあれば、Ｖへの視界が広がる。初日１２Ｒでまずは１着発進を目指す。

登録１５年未満のヤング勢が集う「第１回加藤峻二杯」は、メンバー中、登録番号最上位の浜野孝志（３６＝三重）が制した。 ピット離れで柳生泰二にインを奪われかけたが、舟をねじ込んで死守。コンマ０４のスタートから柳生の攻めを封じて逃げ切り、通算４回目の優勝を飾った。「進入はみっともなかった。（今節は）加藤さんを知らん世代に負けるわけにはいかんかった。自分はあっせんも１０回ぐらい一緒になってますので。先に回れば大丈夫だと思っていた」と最年長の意地を見せた。

松尾拓（２８＝三重）が準優１２Ｒをインから押し切って快勝、優勝戦の好枠を獲得した。 今節はフライング休み明けでの参戦ながら早いスタートをきっちり決めて予選を１位で通過。機力にも納得している。今年初Ｖを目指して優勝戦もイン速攻に期待だ。

田頭実（４９＝福岡）が得意のまくりで地区選初優勝を飾った。６枠から３コースへ動く、いつも通りの積極策。コンマ０２の踏み込んだスタートから、１Ｍまでに内２艇を制圧すると、バックで後続を一気に突き放した。 「攻めのレースを考えていた。ＳＧ、周年、ダイヤモンドカップと取って、九州地区選の歴史に名を残すことができてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。 ２着は渡辺浩司、３着には前田将太が入り、福岡支部が上位を独占した。 ２連単（６）（１）は３３９０円、３連単（６）（１）（３）は１万１０７０円と大荒れ決着だった。 （注＝成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください）

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小嶋敬二（４７＝石川）は現在通算６９７勝。完全Ｖなら決勝で区切りの７００勝達成となる。 初日特選１１Ｒは西村光太目標の組み立てとなり「７００勝は西村君次第だね。番手まくり？　もうそんな足はないよ（笑い）。しっかり任せていく」とにっこり。「今年で４８歳。疲れを取りながら練習をやってきた」と調整に不安はない。メモリアル勝利を目指し、まずは初戦に集中する。

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強風もお構いなし。片折亮太が準決９Ｒでも豪快にスパートする。 予選７Ｒは春の強風が吹き荒れる中、打鐘前から先制して逃げ切った。バック側の追い風、ホーム側の向かい風を利用し「踏み直すところが軽く感じた。普段から、強い風や雨でもそんなに気にならない」と胸を張った。惨敗スタートだった前回地元戦とは気配が一変。「大宮での結果はがっかり。今回は…」。意気込みを新たにして、再び悪コンディションに立ち向かう。注目株の太田竜馬に主導権を譲らず、関東勢を上位独占に導く。

戸田は約５年半ぶりの格上・山口剛が面目を保って優出した。 ３日目５Ｒの４着で、１０Ｒは２着条件に追い込まれたが「集中した」と１着で乗り切った。今節は当地久々に加え、６０日の休み明け２節目でもある。「どこまで握れるか。力ずくのレースをした」。ただし「お客さまに迷惑をかけた思いも強い」と葛藤も…。優勝戦は「勝つ競走をしたい。でも３連単にも絡みたい（笑い）」と最低でも舟券に貢献したい気持ちだ。心は熱く、頭は柔軟に実力差を示す。

１０７期の新鋭・伊藤慶太郎（２３＝埼玉）が連日、気合の入った走りを見せている。初日は赤板先行で押し切り、準決は前Ｓ級の栗田雅也を相手に赤板過ぎに主導権を取った。 ゴール前に番手の川上真吾に差されたが、２着に粘り７場所連続で決勝に進出した。「予選よりも準決の方が手応えがありました。着順にこだわらず、持ち味を出すことを考えていました。決勝も自力勝負です」ときっぱり。強豪がそろったが、４場所ぶりのＶへ先行あるのみだ。