今日はシイタケの話です。 シイタケは英語でもフランス語でも”shiitake”、フランス語は別の言い方もあるが「シイタケ」でも普通に通じ、今やシイタケはヨーロッパで思いのほか浸透している。 シイタケに入る前にキノコの思い出をちょっと書いてみよう。 フランスではキノコは料理の大切な付け合わせのひとつなので、マッシュルームはもちろんのこと、モリーユ茸(Morille)やムスロン茸 (Mousseron)など季節によって違うキノコを食べることができる。そしてキノコについて語りたがる。私のような無知な人間をつかまえては蘊蓄を傾けたがる。 世界三大キノコといえば、トリュフ、マツタケと並び、セップ茸 (Cèpe)がある。あるときフランスのステイ先の旦那さんが満面の笑みを浮かべて言ったものだ。「ほら、これ!これがセップだ。分けてもらったんだ。君は運がいいなあ。今日はこれを食べよう」。しかしどんな味だった