日本で最初の新型コロナウイルス感染者が確認されてから、約2ヶ月半が過ぎた。 「経済よりも命の安全を優先しなければいけない」という話は当然である。一方で、「コロナで直接死ぬことも怖いが、経済で人が死ぬことも怖い」という意見にも共感する。経済が悪化すると、自殺率は上がるからだ。 つまり、「命か経済か」ではなく、「命も経済も」守らなければいけない。 *僕自身は、この6年ほど新宿区の自殺対策の委員を務めると同時に、全国10の自治体の生活困窮世帯の支援を行っている。また、中小企業の経営者なので、自社の雇用を守るために全力を尽くしたいと思っている。 経済が悪化すると、自殺者は増える 厚労省が公開している「平成28年版自殺対策白書」では、景気の動向が「経済・生活問題」を理由とする自殺者の増減と関係があることが報告されている。 警察庁の自殺者の統計データによると、リーマンショック後(2009年)の自殺者数
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