サプライチェーンでは、安定した品質、価格、納期で必要部材や原料を入手することが求められる。1つの国に依存するのがもっとも簡単だ。しかし、ロシアに依存したらどうなるだろう。それはEU各国とおなじ結末をたどるかもしれない。エネルギーを1国に依存していたら言いたいことも言えなくなる。なによりもリスクヘッジとしては不備がある。 結論は凡庸だが、結局は調達先の分散化しかない。 実際に、中国から端を発した新型コロナウイルス、ウクライナ問題ともに、各社のサプライチェーンに分散化の意識を植え付けた。そう、どんなに凡庸であっても、結局は生き残るためには、「ここがダメなら、ここに切り替える」「ここもダメなら、違うあそこに切り替える」という選択肢を増やすしかない。 サプライチェーン関係者の懸念 ただ、もっと深刻なのはサプライチェーン関係者の違和感だ。何の違和感かといえば、結局のところ脱炭素は虚像ではないかという
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