小学3年生で塾に通い始め、あれよあれよと始まる中学受験。だが、都心を中心に過熱するこの中学受験ムードに疑問を感じる人も少なくない。「もし中学受験をしないことにしたら、うちの子の将来はどうなっちゃうの?」「今の子どもには本当はどんな教育が必要なの?」――リクルートの敏腕営業担当を経て都内で義務教育初の民間人校長に就任し、斬新な取り組みで地域と連携した教育体制をつくりあげてきた教育改革実践家の藤原和博さんに日経DUALの羽生編集長が疑問をぶつけてみた。インタビュー後編は「藤原和博「私立に行けばいい教育がという誤解」 中学受験に違和感を感じるあなたへ 羽生編集長 共働きで親として子どもと接する時間が限られていたとしても、本当に将来に役立つ教育を与えてあげたい。日経DUALの読者の皆さんと接していて、そんな思いが強く伝わってきます。その中で、キーワードによく挙がるのが「中学受験をするかしないか」で