好評発売中の『栗本慎一郎の全世界史』、その刊行を記念して著者・栗本慎一郎先生への著者インタビューを公開します。本書で書き尽くせなかった「行間」を少しでも感じとっていただけると幸いです。ロングインタビューになったため、3回に分けてお送りします(長沼敬憲) ――先生、今日はちょうど本の発売日(2013年4月13日)ですね。今回は著者インタビューということで、いろいろとご質問させていただきます。前著(「ゆがめられた地球文明の歴史」)に比べると、結果的に読みやすく仕上がったと思うんですが……。 栗本:読みやすいかどうか、それはわからないですよ。 ――そうですか? これまでの本に比べるとコンパクトですし、とりあえずこの一冊があれば世界史の全体像が見えるという……。 栗本:いや、いろいろと必要なものを入れていらないものを削った結果、文章の一個一個に込めた意味が大きくなって。ある意味で、重たい教科書とい