BRUTUS 1983年4月1日号 「黄金のアフリカ」 特別定価450円 p.83 黒アフリカから宇宙へ。<文:栗本慎一郎> <はずれドゴン> 黒アフリカは、宇宙につながっている。切り立った断崖に住む20万人のドゴン族は、長い年月のあいだ、近隣の諸部族がイスラム化し、あるいはフランス人にまるめこまれても、決して同化せず、屈服せず、孤独な生を守り続けてきた。 そもそも、現在のマリ共和国の地、かつてのフランス領スーダン(現スーダンとは全く別)は、草の根に生えるという豊かな黄金の伝説の他に、人類学者マルセル・グリオールが、なんと25年間に及ぶフィールドワークの結果、世に報告したシリウス星についての不思議な伝承が偏在する土地なのだ。 夜空に、最も明るく輝く恒星シリウス。この星にまつわる伝説を持つ民族は、全世界にいる。けれども、マリの諸部族の神話が伝えるのは、いずれも、シリウスに住む生物または神が、
月刊アーガマ 1990.5 生命の共振 なぜ、いま人々は立ち上がったのか? 栗本慎一郎 ----- (トランシルバニアの血の歴史、東欧の激変、ルーマニア・チャウシェスク政権崩壊の話題・・・) チャウシェスクがひどいやつで、トランシルバニアの人たちは十何年前から食うや食わずだったという。じゃ、なぜ十何年前に起きないんだ、なぜ今なんだ。 構造からは説明できない。そこにはもっとラディカルなものがあって、人の心を動かしたり、革命を起こしたりするものがあって、ということを考えなければ歴史は見えませんよ、ということをいう任務がぼくにはあるような気がするわけ。経済人類学との関係でいえば、カール・ポランニーが生きていたら、必ずこういうことをいっただろう、それから次に起きることを予測して、こうだといったに違いないと思うことがあるので、ぼくはそれをやりたいんです。 ・・・ それはすでに人々の心の中に、ある合意
現代思想 1988.12 特集=人種 人種と禁忌 栗本慎一郎 ----- 人種は見事に仕組まれた罠だろう。環境と遺伝子の関係が、即物的に対応するものではなく、かつ遺伝子の発現の側に逆転写という「主体」としての外部が係わり得ることが示されたなら、また病いと歴史の係わりがこれまでの想定とは比較にならぬほど大きなものであったことが理解されたなら、人種対立が生理的な根拠に基づくことを否定することは次第に不可能になる。 ・・・ 人種を語ることは歴史においての神話構造を語ることに繋がるのだ。人種について強い関心を持つことは、ほぼ必ずと言って良いほど暴力やそれに付随する快感に依嘱する行為に身を任せることに繋がるようだ。 ・・・ 学者達の(人種を語ることに対する)恐怖心は、実は、人間の歴史がいまだ神話的なるあるものをコントロール出来ておらず、逆にまだコントロールされていることを知っているからなのだ。 --
現代思想 号数不明 岸田秀 明晰にして難解な思想家 栗本慎一郎 ----- 岸田秀がフロイトを凌いでいるのは、擬物論的、実体論的な物理的因果論で神経症を説明しないところにあるのである。ジュウ(ユダヤ)の理論はシュウによってその濁りを取られたわけだ。 岸田秀によれば、時間の意識は満足されなかった欲望を媒介として過去が絶えず現在に割り込んでくるために生じるものである。逆に、未来とは修正されるべき過去である。従って、文化による抑圧を知らなければ、時間の感覚はない。幼児期の記憶を形成しない時代はそうなのである。同じく、自己イコール宇宙であれば空間の認識もない。人間が泥酔を求めるのは、自らを不幸と感じる時であり、酔って寝てしまえば、時間もなく倖せである。 言語も、理論の同じ根幹から説明される。人間存在はそのエスと現実とを画然と遮断されている。そこで、個々の現実に対してはバラバラのイメージを付与して生
経済人類学者の栗本慎一郎さん(70)は、13年前の衆院議員時代、脳梗塞で倒れました。左半身がまひする重い後遺症が出ましたが、現在は執筆をはじめ社会活動を再開しています。何にでも楽しさを見いだす前向きな気持ちで、つらいリハビリの期間を乗り切りました。(磨井慎吾)メディアの寵児 「人生の転機ってね、僕の場合は思い返すとたくさんあるんだ」 愛称は“クリシン”。1980年代から90年代にかけては、テレビや雑誌、新聞などに出ずっぱり。メディアの寵児(ちょうじ)だった。 最初は、気鋭の法社会学者として出発した。広く世に知られるきっかけとなったのは、明治大助教授だった昭和56年に刊行した人間論「パンツをはいたサル」。動物行動学に始まり、経済学、法学、宗教学など多分野の学識を駆使しながら、軽妙洒脱(しゃだつ)な文章で人間だけが持つ要素である法や貨幣、国家の起源を論じる。80年代に流行した思想の潮流「ニュー
種類と効果、違いを知りたい 割引があって安いページはどこ? 偽物の見分け方 確実に本物を買う方法を パースピレックスとデトランスαの違いは? パースピレックスの種類と効果、内容の違いまとめ パースピレックスには2019年現在、4つの種類が販売されています。全4種類と効果、内容の違いを一気に確認してみましょう。(※パースピレックスは日本国内ではデトランスαの名称です。) デトランスα普通肌用 最も一般的なパースピレックスとも言えるのが、普通肌用です。普通肌用でも制汗作用は非常に高く、臭いがきつい人や汗が多い人でも満足な結果を得られます。なので、基本的には普通肌用が最もおススメです。塩化アルミニウム(汗を止める成分)は20%。 デトランスαストロング(強力版) 万が一普通肌用では満足できなかった・・・ということがもしあれば、効果をさらにパワーアップしたストロングもあります。ただし、強力にした分
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ニューアカの頃、「器官なき身体」ってのが何だか分からなかった。意味は分かるのだが(ないしは分かるような気がするのだが)、それが何なのか、つまり述語が分からなかったのである。唯一分かったのは、栗本慎一郎が、人間は器官なき身体を持ちたいと思っている、と解説したのくらいだったが、思っていたってそんなの無理なんだから何の意味があるのか、と思っていた。 近ごろ思うに、これはまあ一種のオカルトだなと。田口ランディみたいなセックス・オカルトの一種なんだな、ということである。 - 『セクシィ古文』で田中圭一はホモ場面を描くのが嫌だと言っているが、私は田中のサラリーマン漫画で、新入社員の釜をほる(男への強姦)場面を見てこの漫画家が嫌になったんだが。 - 山田晴通より返答がウィキペディア内に書かれている。 http://meta.wikimedia.org/wiki/User_talk:%E5%B1%B1%E
「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧
新書267しのびよるネオ階級社会 (平凡社新書) 作者: 林信吾出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2005/04/11メディア: 新書 クリック: 14回この商品を含むブログ (47件) を見る 日本の行政サイドからのインクルージョン教育への流れは(今現在、ひょっとすると流れは途絶えようとしているかのように思えたりもするのだが)、文部省官僚(当時)の山口薫さんが、イギリスのマンチェスター大学教授(当時)であるピーター・ミットラーさんを通じて学んだことが源流となっているみたいで(『増やされる障害児』宮崎隆太郎pp.74-76)、それなのに、そのイギリスが階級社会だって本当かよ!とブックオフでこの本を見つけて戦慄が走り、購入。著者がたびたび自分の本がすごい本だのなんだのと書いちゃっているので、アマゾンのレビューではその横柄さが反感を買っているようだが、私にはそこらへんはジョークにしか思えない
→紀伊國屋書店で購入 著者の崎谷氏はもとはウィルス学が専門ということだが、日本人の成り立ちをさぐるために、分子遺伝学、人類学、言語学までを射程におさめ、京都大学の伝統である学際的なとりくみをおこなっている研究者である。本書も第一章はDNA、第二章は文化、第三章は言語とアプローチを変えている。 崎谷氏は2003年の『日本列島の人類学的多様性』以来、日本人の起源論を精力的に発表し、2008年には一般向けの『DNAでたどる日本人10万年の旅』(以下、『10万年の旅』)を上梓したが、同書執筆中にY染色体の研究が急速に進んだために、あらためて本書『新日本人の起源』を書いたということである。 『10万年の旅』は現在絶版になっているが、『新日本人の起源』には『10万年の旅』にないような画期的な発見が盛りこまれているのだろうか? 素人目には大筋は変わっていないように思えたが、専門家が見れば違うのかもしれな
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