さて、他のタイムリー記事との兼ね合いでしばらく休んでいたこの連載だが、11回目は「メーカー」を取り上げる。これまで同様、天下りの実態を写真週刊誌『フラッシュ』(4月29日号)でレポートしたジャーナリスト・寺澤有氏に話を聞いた。ーーまず、NTT各社。NTTと警察といえば、癒着すれば難なく可能なのが盗聴や通話記録の入手。最近の誘拐事件などでは、携帯電話の発する電波から被害者や犯人の居場所特定がよく報道されますね。「NTT東日本は取材拒否でした。ですが、ご指摘の通り、同社で警察OBが何をしているのかは非常に重大な問題です。過去、私が取材した事件でも、NTTの警察OBが関与し、違法な盗聴が行われていました。しかも、ウラがとりきれないまでも、同様の疑惑はあちらこちらで聞きます。山岡さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。武富士が依頼した興信所が山岡さんの自宅の電話を盗聴するんですから、NTTが自