世界選手権代表に内定した川内優輝選手はスーツにリュックサックがトレードマークだ=春日部市の県立春日部高校前で2010年3月、稲田佳代撮影 「東京マラソン2011」(東京マラソン財団主催)が27日開かれ、市民ランナーや国内外の選手約3万6000人が都心の街並みを駆け抜けた。男子の日本人選手では、実業団に所属しない市民ランナーの埼玉県職員、川内優輝選手(23)=埼玉陸協=が2時間8分37秒で3位に入り、8月開幕の世界選手権代表に内定した。 川内選手は普段、県立春日部高校定時制の事務職員として給食費の徴収や証明書の発行などにあたっている異色の市民ランナーだ。学習院大時代には箱根駅伝に「学連選抜」として2回出場。卒業後の09年に県庁職員に採用された。勤務は午後1時半から同9時半までで、フルタイムで働きながら午前中に2時間程度練習しているという。 川内選手は1月の全国都道府県対抗駅伝に埼玉県代表のア