【放送作家7年目(28歳) 2008年】 僕はゴールデンのテレビ番組の会議に加わることになりました。以前、お笑いライブでご一緒した先輩のHさんが、その番組のチーフ作家をやっていて一存で呼んでくださったのです。 その番組にはすでに6人の作家がいて、深夜枠からゴールデンに昇格したのを機に、(作家では)僕一人が新たに加わるという形でした。 Hさんに呼ばれてテレビ局に行くと、何の説明もなくポンと会議に入れられました。僕を含めた作家7人と、チーフプロデューサー(総合演出)とディレクター7人が向かい合うように座り、その周りをADさんらが囲む40人超の大所帯です。 「はじめまして」の挨拶もたったの30秒程度、怒涛のごとく会議は進んでいきました。決めなければならないことが山ほどあり、僕のような新人作家をイジっている暇などないのです。 僕は途中から加わったこともあり、会話に耳を傾けながら「今、何について話し