【放送作家16年目(38歳) 現在】 勢いで、過去16年の回顧録を書き上げたものの、さてここからどうしよう…。 静かに机の奥にしまっておくのも一つですが、やはり、モノを書いて食べている人間としては、どこかに出さなければ意味がないという気持ちもありました。 「ハガキ職人」も「放送作家」も、テレビやラジオの舞台裏を書いたとて、今や世間の関心を引くコンテンツとは思えません。しかも日々、情報が更新されているこの時代に、16年前の昔話など誰も喜ぶはずがない。 noteへの投稿は何の計画性も意図もなく、ただの思いつきでした。リアルに言うと、仕事帰りに一人で喫茶店にいて、これから友人と合流してご飯に行くところでした。友人から「1時間遅れます」という連絡が来て、暇を持て余して、何となくノートパソコンから第1話を投稿してみた、それだけです。 翌朝。目を覚ますと、知り合いから何通かLINEが届いていました。