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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/zoge1 (6)

  • 木に竹を接ぐ - コートジボワール日誌

    在コートジボワール大使・岡村善文・のブログです。 西アフリカの社会や文化を、外交官の生活の中から実況中継します。 ココディ大学のアルー教授に、私は自分の意見を開陳する。王殺しというのは極端な風習ですけどね、優秀な指導者を確保するという意味では、ちゃんと理由がありますよね。この間はエブリエ族の世代方式を知って、たいへん感心したのですよ。アフリカにはアフリカの社会が、伝統の中で培ってきた統治の知恵が、ちゃんと存在している。社会の出来るだけ多くの人々が意思決定に参加でき、それでいて社会がしっかりした指導者の意思において活力を発揮できる、そして不適当な指導者については政権交代が行われる、そうした仕組みがちゃんとある。 それなのに、欧米諸国が民主主義だ、選挙だといって、ヨーロッパで出来上がった統治の知恵をアフリカに押しつけるのはどうだろうか。アフリカなりの民主主義はあるし、アフリカなりの政権の選び方

    木に竹を接ぐ - コートジボワール日誌
    jillij3
    jillij3 2009/10/14
    伝統的に独自の統治形式を持つアフリカに欧米の統治形式を適用するのはどうなのか
  • 王殺し - コートジボワール日誌

    在コートジボワール大使・岡村善文・のブログです。 西アフリカの社会や文化を、外交官の生活の中から実況中継します。 今日は、アルー教授をお客様に招いている。アビジャンにあるココディ大学の、歴史学の先生である。先日、コートジボワールの歴史についての市民講座でお会いして、ぜひ一度お話しを伺いたいと、昼に招待したのだ。 さて、と私はおそるおそる題に移る。 「アフリカの王制では、病気などで力が弱った王様を、殺してしまうというのは当ですか。」 王殺しの風習は、アフリカにおける奇習の一つとして、しばしば語られる。社会人類学の元祖、ジェームズ・フレイザー(1854-1941)が、その著書「金枝篇」の中で取り上げて、広く知られるようになった。王には祖先の力と栄光を宿すだけの、活力がなければならないのであり、肉体的・精神的な衰えが見えはじめた王は、自殺を求められるか、身内によって殺害されるというものであ

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  • 日本が出題された - コートジボワール日誌

    在コートジボワール大使・岡村善文・のブログです。 西アフリカの社会や文化を、外交官の生活の中から実況中継します。 科目:地理 (第二問)次の文章を読んで、問いに答えなさい。 「賞賛され、羨望され、あるいは恐れられ、模倣され、神話化されている日。その日は、かつて騒音を立てながら20世紀を迎えたことを思えば、今はそれに比べて随分気力を失った様子で、21世紀を歩み出した。 日の出ずる国、世界第二の経済大国は、いわゆる「失われた十年」をやり過ごしたばかりである。1990年代初頭からのこの時期を通じて、日モデルは息切れしてしまった。かつては、輸出戦争の最強兵器であった日の産業も、生産拠点の中国への移転を、余儀なくされている。 その状況が変わり始めている。例えば、日産はルノーにより買収されたが、その大なたをふるった改革を経て、ルノーは日産の売り上げを復活した。日の経済は、引き続き活発な消費に

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  • 棺桶が動く(1) - コートジボワール日誌

    在コートジボワール大使・岡村善文・のブログです。 西アフリカの社会や文化を、外交官の生活の中から実況中継します。 先日「友愛朝報(Fraternité Matin)」を開いたら、棺桶担ぎ(le port du cercueil)の問題について特集をしていた。ほんとうかいな、と目を丸くするような話だ。コートジボワールでは最も権威ある主要紙が報じている。単に興味位や一つの話題として紹介している、というわけではなさそうだ。 ========== 4月16日付記事「この風習はさらに犠牲者を増やしている」 去る2月、ラコタ(Lakota)県のディオコリリエ(Diokolilié)村で、ある農園の主人が、棺桶によって鬼であると指名され、そのまま生き埋めにされて殺された。同じような事件は、昨年7月にシケンシ(Sikensi)県のサユイエ(Sahuyé)村でも起こり、一人の男が生き埋めにされている。昨年

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  • 限りなく挑戦する - コートジボワール日誌

    在コートジボワール大使・岡村善文・のブログです。 西アフリカの社会や文化を、外交官の生活の中から実況中継します。 表札には、社名「テクノエイト」とカタカナで書かれ、日の丸とベナンの国旗が描いてある。 「日旅行者の人が、日の丸を見つけて、よく訪ねて来られるのですよ。」 と、蟹井波奈さん。昨年10月、愛知県の社からここベナンのコトヌにある支社に、現地事業拡大を図るために派遣された。現在21名のベナン人の設計技師を、さらに大幅に増員していく予定だ、と蟹井さんは言う。 「テクノエイト」のベナン支社は、昨年(2008年)3月に、資金1500万円で設立された。社は、自動車製造ラインの治具の設計を行う会社である。名古屋の社や上海にある設計室で受注した設計図を、ベナンで描き上げていく。ベナン人のダンス支社長は、3ヶ月ごとに日との間を往復しながら、会社を運営する。 ベナンで支社をつくる利点は、

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  • 柔軟といえば柔軟 - コートジボワール日誌

    在コートジボワール大使・岡村善文・のブログです。 西アフリカの社会や文化を、外交官の生活の中から実況中継します。 柔軟といえば柔軟。乱暴といえば乱暴。前もって打ち合わせてある、多くの人々が関与する行事予定を、直前になって大幅にひっくり返す。こちらは大いに心配するし、時間変更などで大迷惑を蒙る人々もいるのではないかと、冷や冷やする。しかし、誰もが大丈夫、大丈夫と言って、特に焦りやストレスを感じている風でもない。日では考えられない、予定というものについてのこだわりの無さ。 ベナンに出張して、私はいくつか署名式典を行うことになっていた。まず、外務次官との間で、給水の協力案件と、糧支援の協力案件の2つについて、交換公文に署名するという懸案があった。ベナン政府の外務省との間で打ち合わせ、署名文書をきちんと確認した上で、3月13日の午前10時から、ベナン外務省の講堂で式典を行う手はずを整えた。さら

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    jillij3
    jillij3 2009/03/16
    時間感覚の違い
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