さっき気づいてビックリしたのだけれど、まだ小田実がどうこうとか大マジメに言っている人がいるらしい。それも小田と同時代を生きた人ならまだ理解できるのだが、そうではないようなので驚く。確かにネット右翼的に「小田→ブサヨ」とかいうのもどうかとは思うが、自分はあの種の文化人は、(1)「昔は好きだったけどねえ・・・」と愛憎を込めて生暖かく眺める。ネット右翼などの不当な攻撃に対しては弁護するが、もう深くは立ち入らない。(2)思想史的・学術史的な観察対象として捉える。のが基本だと思っていたので、ベタに好きな人がまだいる!(しかも「新しい」読者がいる!) というのは本当に衝撃としか言い様がない。こういう人たちが割合に大衆的に読まれた時代などせいぜい1970年代には終わっていたはずで、1980年代以降は「一流」と呼ばれる大学の学生も含め、もう誰もああいう人の名前など知らないのが普通だと思っていた。また、前に