1型糖尿病患者の障害基礎年金訴訟で、大阪地裁判決が国の支給打ち切り処分は違法と取り消したにもかかわらず、厚生労働省が支給を再開しない方針を示したことについて、原告9人と弁護団は26日「早期救済を期した判決を正面から踏みにじり不当だ」と抗議する声明を発表した。 11日の判決は、9人が障害等級2級に該当しなくなったとした支給停止処分について「詳しい理由が示されておらず違法な手続きだ」と判断。厚労省は期限の25日に控訴を断念したが、支給は再開せず、原告へ理由を丁寧に記した停止通知を送り直すとしている。