大学生の就職活動(就活)の解禁時期の繰り下げが決まった。就活の長期化で学生の負担が増しており、スタートを遅くすることで学生に勉学に専念してもらうのが狙いだ。限られた時間を有効に使うため、就活生は自分の適性を見極め、志望企業を早く絞り込まなければならない。 都心のオフィス街には、真新しいリクルートスーツを着た若者が行き交っている。来年春に卒業する大学4年は、今月から始まった入社試験の最中だ。5月に入ると大手企業では最終面接を終え、事実上の内定を出すところが増えてくる。 だが、この時期に就職切符を手に入れられる学生は一部にすぎない。ライフネット生命の調査では、大学生の平均就活期間は8・9カ月に及ぶ。現在の就活は大学3年の12月の会社説明会から始まるが、平均的な学生で大学4年の7月末まで就活が続く。 それでも政府の就職内定状況調査では、今年3月に卒業した大学生の内定率(2月1日現在)は81