<「世界最大の書店」とうたわれた米国のBarnes & Nobleが消滅したらどうなるか、が語られ始めた。この企業が消滅すれば、影響は出版社、著者のみならず、アメリカ文化全体にも及ぶとも言われる> 「世界最大の書店」と自他ともに許していた米国のBarnes & Noble (B&N)が、あまり話題にも上らなくなって久しい。負債は嵩み、株は大きく値下がり、有望事業を売却し、店舗では本を減らしてゲームや玩具で埋める、とあっては、もはやデジタルどころではなく、生存の問題だ。そしてB&Nが消滅したらどうなるかが語られ始めた。 B&Nの抜けた跡には空洞が広がる かつて、出版の世界には不釣り合いな大規模書店として、出版社に対する絶大な交渉力を発揮して統合を促し、独立系書店を廃業に追いやった(と言われた)この企業が消滅すれば、その影響は出版社、著者は言うに及ばず、アメリカ文化全体にも及ぶだろう、とNew