幕末から現代の時代劇撮影所にタイムスリップした侍が、時代劇の斬られ役として奮闘する姿を描いた自主制作映画「侍タイムスリッパー」(公開中)。時代劇の本場「東映京都撮影所」(京都市)が撮影に全面協力している。 8月に東京・池袋の1館のみで公開されると、完成度の高さから瞬く間にSNSや口コミで情報が拡散。上映館は、全国140館近くにまで広がった。大手映画会社が関わらない自主制作映画の快進撃は、2018年の「カメラを止めるな!」をほうふつさせ、「第2のカメ止め」と話題を呼んでいる。映画監督と米農家の「二刀流」で、「侍タイムスリッパー」を撮った安田淳一監督(57)にインタビューした。(聞き手・砂上麻子)