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ブックマーク / koheko.hatenadiary.org (17)

  • 「居場所がない人」に注目する意味 - 諏訪耕平の研究メモ

    僕は集団において居場所がない人に目を向けるべきだと思っている。それはなぜか。「みんな仲良く」というのもひとつの理由ではあるが,最近もうひとつあるなと思うようになってきた。それは,「居場所がない人は集団の足を引っ張り始める」からである。 あくまで「そういうこともある」という話で聞いておいてほしい。居場所がない人は,僕のモデルに即して考えれば,「欲求」と「要求」にズレが生じている人である。通常どういう人がこのズレを生じさせてしまうかといえば,「その集団で評価される能力を持てていない人」である。すなわち,そのような人の欲求は「この集団に所属していたい,あるいはこの集団でもっと輝きたい」というものであるのに対し,その人はその集団で重視される能力を持っていないので,徐々に居心地が悪くなる。 さて,しかし,このような人は「その集団で重視される能力」とやらを持ち合わせていなかったというだけで,他の集団で

    「居場所がない人」に注目する意味 - 諏訪耕平の研究メモ
  • 歯医者について一ヶ月ぐらいものすごく真剣に考えた - 諏訪耕平の研究メモ

    大学を卒業してから、開業して、歯科医院を経営していく中で、歯医者さんは、どのように、自分の専門性・技術を向上させていくのか。そのための仕組みが、どのように、業界内部にビルトインされているのか。 最近歯医者に通っているのですが、そこでの経験をまとめておきます。 特に歯が滅茶苦茶痛いとかではなかったのですが、ちょっと治療中でほったらかしの歯がいくつかあって、それが違和感を生じてきたので、歯医者に行くことにしました。以前こういうのをほったらかしたら、もう歩けないぐらい痛くなったことがあったので。 歯医者はネットで検索して探しました。「自分の住んでる地域+歯医者」で検索して最初に出てきた歯医者さんにしました。とりあえずどこでもいいやと思ったのと、そこの歯医者さんはネット予約ができたので、電話しないでいいのが楽だなと思ったのが理由です。 予約のメールを送ったらわりとすぐ返事が返ってきたので、指定され

    歯医者について一ヶ月ぐらいものすごく真剣に考えた - 諏訪耕平の研究メモ
  • 「みんなのために頑張っている人」が泣かないで済むような集団を。 - 諏訪耕平の研究メモ

    僕が居場所の問題に関心を持ち始めたのは、自分自身の大学でのサークルの経験からだった。僕はそこで,「なんで自分はみんなに認めてもらえないんだろう」という不満と日々戦っていた。そんな自分自身の経験を理解したくて,僕はサークルの友人や後輩たちに面接をさせてもらった。 10人ぐらい面接して,なんとなく「あ,これかな」と思って,でもなかなかそれが言語化できなくて,逐語録化してあーでもないこーでもないと分析しているうちに,「パフォーマンスとメンテナンス」という考え方に思い至った。 この考え方自体は三隅二不二という人が1966年に提唱したもので,要するに集団にはパフォーマンス行動とメンテナンス行動という,おおざっぱに分けると2種類の行動があって,リーダーは両方持ってる人がいいよねというもの。 パフォーマンスってのはその集団の目的に沿った行動みたいなもので,野球部だったら野球,サッカー部だったらサッカー

    「みんなのために頑張っている人」が泣かないで済むような集団を。 - 諏訪耕平の研究メモ
  • やっぱり怒ってもあんまいいことない - 諏訪耕平の研究メモ

    新春ということで,「怒る」について考えていきたいと思います。もはや有名人,twitterで渡邉先生が怒るについて議論されていたのでコメントしていきたいと思います。 このブログをご覧の方はご存知かと思いますが,僕の「怒る」ということに対する基スタンスは,「人はなぜ怒るのかというと,怒りたいからであり,それ以上でもそれ以下でもない」というもので,「じゃあなぜ人は怒りたくなるのか」ということについてはまだ保留状態です。笑う,泣くみたいなもんで,「怒りたいから怒るんだ」という気はしますね。ただ笑う,泣くと比べると怒るは他人に迷惑をかける可能性が高いので,僕は基的に控えるようにしています。他人に迷惑をかけないんならいいんじゃないですかね。 そんな中,渡邉先生は怒るということに肯定的,というよりは怒らないということに対して否定的な意見を展開されていました。 じっさい,怒って当たり前の状況でも怒らな

    やっぱり怒ってもあんまいいことない - 諏訪耕平の研究メモ
  • サンタさんというミーム - 諏訪耕平の研究メモ

  • 産経新聞報道検証委員会がなんかすごい - 諏訪耕平の研究メモ

    ふと産経新聞を読んでいたら,産経新聞平成23年11月8日付朝刊の「産経新聞報道検証委員会」についての記事がなんかすごいなと思ったので一部ご紹介。産経新聞報道検証委員会とは,「平成13年7月に発足。産経新聞社が記事や取材方法などの適正を確保するため,社外有識者を交えて検証する委員会(産経新聞平成23年11月8日13面)」とのことです。以下,引用部分の太字は諏訪によるものです。 司会 東日大震災の発生以降の民主党政権をめぐる報道について,政治部長が報告します。 産経新聞政治部長 震災や福島第1原発の事故に対する政治の混乱ぶり,そして中枢にある官邸の迷走ぶりを取材していると,中心部にいる菅直人前首相に混乱の原因があるのではないかということが次第に明らかになってきました。地震は天災ですが,人災と呼ばれる状況を生み出していった菅前首相の動きを追い,震災発生から1ヵ月後に始めた企画が連載「官邸機能せ

    産経新聞報道検証委員会がなんかすごい - 諏訪耕平の研究メモ
    jingi469
    jingi469 2011/11/09
    聖教新聞の罵倒面に近い何か感じる。
  • 怒りたい人が怒れる環境と出会えばそりゃ怒るだろう - 諏訪耕平の研究メモ

    相も変わらず「怒る」ことについて書いていこうと思いますが。 たとえばtwitterとか2ちゃんの匿名でのヘイトスピーチとかニコニコ動画の罵詈雑言とか,相変わらずネット上には日常あまり触れることのない,あまり上品でない発言が頻見されます。 なぜtwitterで匿名で口汚く相手を罵るのかとか,2ちゃんの人らはなんであんなに文句ばっか言うんだろうとか,ニコニコ動画で投稿者の悪口ばっかり書く連中はだったら見なきゃいいのにみたいな意見が散見されますが,これは僕の最近の仮説でいけば簡単な話で,「みんな文句言いたいから言っている」ということですよね。下位項目も色々あるでしょうけど,僕は最上位項目はこれだと思っています。 なので,twitterの人らは有名人に直接文句言ってみたいわけだし,2ちゃんの人らは普段言えないようなことを言えるというところに2ちゃんの意義を見出しているわけだし,その理屈でいくとニコ

    怒りたい人が怒れる環境と出会えばそりゃ怒るだろう - 諏訪耕平の研究メモ
  • ノルウェイはより寛容的な国になる - 諏訪耕平の研究メモ

  • 一所懸命勉強するのは,生涯賃金を高くするためである。 - 諏訪耕平の研究メモ

    コメントにてdeztecjpさんにお教えいただきました,「労働統計加工指標集」に生涯賃金と学歴の関係について載ってました。独立行政法人労働政策研究・研修機構によるもので,wikipediaによれば「厚生労働省が所管する独立行政法人である。労働に関する総合的な調査研究、研修事業等をおこなう。」とのことです。で,具体的には以下。 標準労働者についてみると、学歴別では、男性は中学卒2億2千万円、高校卒2億6千万円、高専・短大卒2億6千万円、大学・大学院卒が2億9千万円、女性では中学卒1億5千万円、高校卒1億9千万円、高専・短大卒2億1千万円、大学・大学院卒2億5千万円となっており、学歴が高くなるにつれ生涯賃金も高まっている。 学歴が高まるにつれて就業年数は短くなるが、その一方で賃金水準も高いため、結果として高学歴ほど生涯賃金が高くなっている。 また、企業規模別では、規模が大きくなるほど生涯賃金も

    一所懸命勉強するのは,生涯賃金を高くするためである。 - 諏訪耕平の研究メモ
  • 日本人と勉強の関係 - 諏訪耕平の研究メモ

    実際、中学生や高校生を見てみれば、7割くらいの子が、寸暇を惜しんで一生懸命に勉強するより、生涯収入を下げる方を選んでいる なるほど,そういう言い方になるか。言われてみればそうかなと思うけど,今学力と生涯賃金ってどのぐらい相関してるんですかね。計算としては簡単そうだしどっかにデータあるかな。 >少なくとも英語の読み書きは中学レベルならやれば出来る。そして中学レベルで十分だし。 中学の定期テストで100点満点を取れていたのなんてクラスで1人くらいだろ。あの程度のテストで60〜70点台が平均点だったんだから、中学レベルならやれば出来るとか、どこの秀才を相手に話しているんだ。無茶をいうな。 あとこれも面白い。確かにねえ。よく「中学レベルの理科(であり,日人なら誰でもできて当たり前)」って言い方するけど,じゃあ中学で平均点取れてた人ってここで言う「中学レベル」は体得できてるの?って話になると,多分

    日本人と勉強の関係 - 諏訪耕平の研究メモ
  • 僕が居場所という概念に関心を持ち,居場所の研究を始めた理由と,辞めた理由(超長文注意) - 諏訪耕平の研究メモ

    僕はこのブログでちょくちょく「居場所」についての文章を書いてきました。それにはそれなりの反応をいただきましたが,なかなか僕が思う場所という概念の意味は共有しきれないという思いも同時に抱いてきました。以下の文章は,そんな思いから,僕が現在参加させていただいている大学のゼミでの発表用に書いたものです。僕が6年間という時間を捧げてきた居場所に関する研究の現時点での結論がここには書かれています。良かったらご一読ください。 (固有名詞については極力匿名にしてありますが,文章の流れ上難しい箇所がありました。そこは少し読みづらくなているかもしれません。ご了承ください。) ――――― このゼミでの3回目の発表です。僕のように外部の人間に発表の場を与えてくださるO先生には感謝の念に堪えません。既にお話しさせていただいた通り,僕は現在業績を上げないと生きていけないというような切迫した状況にはないため(2011

    僕が居場所という概念に関心を持ち,居場所の研究を始めた理由と,辞めた理由(超長文注意) - 諏訪耕平の研究メモ
    jingi469
    jingi469 2011/05/23
  • 休日に会社からの電話に怯える彼女を見て思う - 諏訪耕平の研究メモ

    彼女は最近休みになると電話に怯えている。会社からかかってくるからだ。かかってきたとき,彼女の表情は一変し,真剣な面持ちになる。そして電話に出た後の彼女は打って変わって饒舌で笑顔だ。いかにも楽しそうに電話を終わらせた後,彼女はため息をついてベッドに倒れこむ。 この休みは,そんな電話が1日7件鳴った。1度は,僕とカラオケに行っている時だった。楽しく歌っていたが,電話が鳴ったことに気付いた彼女の表情は凍りつき,携帯を手に部屋を出て行った。そして15分間戻ってこなかった。僕は歌を続ける気にもなれず,その間携帯をいじっていた。 戻ってきた彼女は固い表情をしていた。そして,僕が「・・・歌う?」と言うと,彼女は泣き始めた。「ごめんね」。彼女は言った。「忙しすぎる・・・」。そう言って彼女はまた泣き始めた。とてもカラオケを続けられる状況ではない。と言ってすぐ出るのも違うと感じた僕はただ彼女の気持ちがおさまる

    休日に会社からの電話に怯える彼女を見て思う - 諏訪耕平の研究メモ
    jingi469
    jingi469 2011/03/04
  • 人は,「怒っても大丈夫」と確認してから,怒る。 - 諏訪耕平の研究メモ

    http://d.hatena.ne.jp/koheko/20110209/p1 の続き。僕は結構色んな人に怒られてきた。もちろん僕以上に怒られまくる人生だった人は大勢いると思うが,僕より怒られずに育ってきた人も大勢いると思う。こんなのは主観でしかないが,多分僕は怒られた回数で言うと平均よりは多いのではないかと思う。 まず,父と母には当によく怒られた。両方教師だったので,教育には人一倍の情熱を持っていた。だから多分当時の僕の行動は目に余るものだったのだろう。実際はどうだったか定かではないが,感覚的には,中学から高校にかけてはほぼ毎日怒られていたような気がする。 心理学の実験で,「子どもの頃の卓の様子を描いてください」というものがある。その際,登場人物の存在感を大きさで表現してくださいというような教示がなされる。つまり,卓においてたとえば父親の存在感が大きかったとしたら大きく描き,母親

    人は,「怒っても大丈夫」と確認してから,怒る。 - 諏訪耕平の研究メモ
  • 昔,大人たちは皆いつも怒っていた - 諏訪耕平の研究メモ

    以前,日人はよく怒っていた。僕がバイトを始めた15年ぐらい前はそんな時代だったと思う。バイト先には必ず怒る大人がいた。ラーメン屋で働いていたとき,そこは遊園地の中のラーメン屋だったので,ラーメンの隣でトウモロコシを炊いていた。そしてその日は連休か何かで,ものすごく忙しかった。トウモロコシは飛ぶように売れていて,トウモロコシ売り場のバイトの少年が,「トウモロコシできましたか?」と我々の働くラーメン屋にやってきた。ラーメン屋の責任者だった40歳ぐらいで小太りでパンチパーマの佐藤さんは,「まだだよ!」と叫んだ。その少年は,多分おおにぎわいでテンションも上がっていたのだろう,「見てみなきゃ分からないー♪」などと歌いながらトウモロコシを煮ている鍋に近づいていき,ふたを開けた。その瞬間,佐藤さんは「まだだっつってんだろうが!馬鹿野郎!」と怒鳴った。少年はしゅんとして帰っていった。 雀荘で働いていたと

    昔,大人たちは皆いつも怒っていた - 諏訪耕平の研究メモ
  • 「思考停止」は最近の僕のキーワードで,今回もそんな話 - 諏訪耕平の研究メモ

    ん?これはまったく意味が分からない。ものすごくひどい記事なのか,ものすごくひどい裁判なのか。 >ドイツで、女性の従業員がブラジャーで出勤する社内ルールを決定したが女性が不服として会社側を訴えていた件で、ケルンの裁判所は、会社側の主張を認めてルールに従うよう命じた。 ブラジャーで出勤しろってこと? >この会社はドイツの空港警備会社で旅客のセキュリティチェックなどを行っているという。また、下着に関してだけでなく、適切な爪の長さを保つようにとのルールも決められたという。これらのルールは、旅客への配慮として行うことが目的だったという。 ここがすごく分からない。なんか文章の運び方がおかしい。「また」とか言ってる場合か。 >女性側とすれば、服装や身なりくらいとなるだろうが、裁判所の決定では、会社側には、ブラジャーを含めて服装を服務規定と認めることができるようになったということだ。 ここもおかしい。あー

    「思考停止」は最近の僕のキーワードで,今回もそんな話 - 諏訪耕平の研究メモ
  • 「自分ならもっとうまくやる」と思うリーダー未経験者たち - 諏訪耕平の研究メモ

    民主党が叩かれている。僕は民主党を応援していたし,今もまだ応援している。ので,この状況は寂しい。と同時に,「いつまで繰り返すんだ」という思いもある。今民主党を叩いている人は,「このまま民主党に任せていると日が危ない」という義憤に駆られてという人も少なくないだろう。しかしそういう人が推す政党が与党になっても,そういう人は残念ながら,またそのときの与党を批判し始めるのではないか,という気がしてしまう。そのぐらい,日の与党はここ数年叩かれ続けている。 ふと大学のサークルを思いだした。そのサークルは音楽サークルで,年に2回,自主ライブを打っていた。自主ライブの半年前ぐらいから,企画班と称するライブ実行委員会が動き出し,企画長が選出される。僕は2年生のときこれに立候補した。そして,死ぬほど叩かれた。100人ぐらいいた部員の中で,当時僕を叩かない人間は一桁だった。あとの人間はあらゆる手段を使って僕

    「自分ならもっとうまくやる」と思うリーダー未経験者たち - 諏訪耕平の研究メモ
  • 新聞配達業者たちの憂鬱 - 諏訪耕平の研究メモ

    さて,昨日は配達時間の深夜1時〜5時ごろに台風直撃で,すさまじい雨風の中での配達となったわけですが,そんな状況を配達人の方々が苦々しく思っているかというと実は逆で,みんな妙に楽しそうに準備なり配達なりしていたというのが現実だったりするわけです。 要するに,なんであれ変化は歓迎ということなのかなと思います。あとは,「こんなつらい状況で頑張ってる俺偉い」みたいな自己賞賛かな。すごくつらいことも,何度も続くと嫌になるけど,1,2回なら人間って経験してみたくなるものなのかもしれません。 じゃあ新聞屋はどういうとき当につらいかというと,「毎日徐々につらさがたまっていく」みたいなのが実感に近いかな。1回1回はそれなりに楽しかったりするんですよ。ああいう仕事って労働の実感みたいなのが得られるし,他の人から駄目出しとかされることもそうないし。 ただ,やはり深夜1時ないし3時に起きて,5時ごろまで新聞配っ

    新聞配達業者たちの憂鬱 - 諏訪耕平の研究メモ
    jingi469
    jingi469 2009/10/09
    色々と新聞奨学生だった頃を思い出す。冬場の雨なんかは新聞放り出したくなったなー。
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