2000年に入り、中国は新たな局面を迎えるようになった。 1990年代、「向銭看」(銭に向かって進め)と邁進してきた結果、ご存知の通り、中国にも急激に富裕層が増えた。自宅に固定電話やテレビがあるかどうかなどという段階はとっくに過ぎてしまい、洗濯機や電子レンジはもちろん、マイカー、マイホームと、高度成長期の日本以上の天井知らずの好景気が続いている。 マイホームだって、ふつうの広さではない。日本人の一般家庭の3倍ほどの広さがあり、豪勢なカーテンや絨毯、そして煌びやかな家具に囲まれている。外車を乗り回したり、別荘を持ったりと、金持ちの生活レベルもケタ外れに上がってきた。 一方、2001年にWTO(国際貿易機関)に加盟するなど経済面でも国際社会の仲間入りをしたこともあり、経済関連の法整備にも力を入れ始めている。2006年にアメリカから中国のコピーソフトに関する非難があり、2007年にはWTOに提訴