介護の有効求人倍率は、全国で4.2、東京では7.7にもなっている。訪問介護では、15.5だ。こうなるのは、介護分野の賃金が低いからだ。引上げは行なわれているが、他の分野の賃上げに追いつかず、介護分野の就労者が減少している。 そうした中で、2024年には訪問介護の基本報酬が引き下げられる。これでは、訪問介護は崩壊してしまう。 深刻な人手不足、訪問介護は崩壊寸前 介護部門は、深刻な人手不足に直面している。 これを端的に表しているのが有効求人倍率だ。2023年12月で、全職種で1.23、一般事務 従事者では0.37であるが、介護サービス 従事者は4.20と極めて高い(厚生労働省、一般職業紹介状況、令和5年12月分について)。 大都市ではとくに高い。東京都では介護関連の有効求人倍率が7.74だ(2023年12月、なお全職業では1.55)。 訪問介護に関しては、さらに深刻だ。訪問介護を提供するヘルパ