かんきつ類の汁を吸うクサギカメムシ。秋から冬にかけて家の中に入り込んで来るカメムシの中で最も一般的な種類だ=山口県農林総合技術センター提供 梅や桃、リンゴなど果実の汁を吸い、へこみや落果を引き起こす「果樹カメムシ類」が今春、京都府内で平年と比べて多く確認されている。平年より2カ月ほど早く大量発生する恐れもあるとして、府病害虫防除所(亀岡市)は2日に注意報を発表。警戒を呼び掛けている。【久保聡】 注意報が出ているのは、チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシの3種類。防除所によると、果樹カメムシ類の今年の越冬数は、山城地域と丹後地域では平年並みだったが、丹波地域では平年の3倍を超えたという。 防除所では、誘引剤やカメムシが集まる習性がある紫外線を強く発するブラックライト(BL)を使い、捕獲調査を続けている。その結果、4月に捕獲された果樹カメムシ類は府内各地で平年に比べて急増。誘